カローラツーリングってどんな車?
トヨタの「カローラ ツーリング」は、カローラシリーズのステーションワゴン版として2019年に登場したモデルです。「スポーティなボディと快適な室内を両立したステーションワゴン」として、累計5,000万台以上が販売されてきたカローラブランドの底力を受け継ぎつつ、日常の使い勝手と走りの楽しさを高い次元で両立しています。
発売以来、毎年のように改良が重ねられ、2025年5月19日の一部改良では、ガソリンモデルが廃止され、全グレードがハイブリッドモデル(HEV)に統一されました。トヨタ自動車のカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環として、ハイブリッドモデルへの一本化が進められており、これによりカローラツーリングはすべてのグレードで優れた燃費性能と環境性能を発揮するモデルとなりました。
2026年12月には新世代直4エンジンを搭載したフルモデルチェンジ(13代目)の発売が予定されており、現行モデルはその集大成と言えるタイミングにあります。
現在の価格帯はメーカー希望小売価格でHYBRID X FF:2,359,500円、HYBRID G FF:2,762,100円、HYBRID W×B FF:3,128,400円(駆動方式・オプションにより異なります)。カローラ(セダン)と同等の価格帯でありながら、ステーションワゴンならではの大容量ラゲッジが手に入るのがカローラツーリング最大の魅力です。
ファミリーカーとしての魅力
①大容量ラゲッジでファミリーの荷物をまるごと解決
カローラツーリング最大の個性は、やはりステーションワゴンならではの「大きなラゲッジルーム」です。後席を使いながらでも十分な荷室容量が確保されており、ベビーカー・チャイルドシート・大量の買い物袋・キャンプ道具など、子育て世代の「荷物問題」をまるごと解決してくれます。
リアシートを倒せばさらに広大なフラットなスペースが生まれ、長尺の荷物やマットレスなども余裕を持って積み込めます。ハッチバックのカローラスポーツよりも荷室に奥行きがあり、「荷物が多くて困った」という場面が出にくいのが子育て世代に嬉しいポイントです。オプションでAC100V/1500Wのコンセントを装備でき、キャンプやアウトドアでの電源確保が容易になるのも、アウトドア好きファミリーには見逃せない魅力です。
②全車ハイブリッドで最大29.5km/Lの優秀な燃費
2025年5月の改良でガソリンモデルが廃止され、全グレードがハイブリッドに統一されたカローラツーリング。WLTCモードで最大29.5km/L(HYBRID X・2WD)という燃費性能は、ステーションワゴンクラスとしては国内トップレベルです。
毎日の保育園・幼稚園の送り迎えや週末のアウトドア遠征など、移動距離が多くなりがちな子育て世代こそ、ハイブリッドの燃費性能が家計の強力な味方になります。ガソリン車との年間燃料費の差は使い方によっては数万円規模になることもあり、長く乗るほどコスト差が積み重なります。低速域ではモーターが主体となるため、街乗りでの静粛性も高く、赤ちゃんが眠っているときも穏やかな車内環境を保ちやすいのはハイブリッドならではの嬉しいポイントです。
③Toyota Safety Senseが全グレードに標準装備
Toyota Safety Senseが全グレードに標準装備されており、プリクラッシュセーフティ(歩行者・自転車・自動二輪車検知)・レーンディパーチャーアラート・レーダークルーズコントロール・レーントレーシングアシスト・オートマチックハイビームなどの充実した機能が毎日の運転をサポートしてくれます。
2025年改良では安全機能の標準装備化が大きな柱となっており、Gグレードにはブラインドスポットモニターとパーキングサポートブレーキが新たに標準装備され、安全性が大幅に向上しました。死角から接近する車両を検知して警告してくれるブラインドスポットモニターは、子どもが後席からドアを開けるときにも頼りになる機能です。
④TNGAプラットフォームが生む安定感ある走りと上質な乗り心地
カローラツーリングはトヨタの新世代プラットフォーム「TNGA(GA-C)」を採用しており、カローラスポーツと同様に低重心・高剛性なボディがもたらす走りの安定感と、しなやかな乗り心地が高い次元で両立されています。
GとW×Bグレードでは前後にスタビライザーを装着しており、高速コーナーでも安定感のあるハンドリングに寄与しています。週末の家族ドライブや長距離の帰省でも、後席に乗るお子さまや同乗者が疲れにくい乗り心地を提供してくれます。高速道路でのロードノイズも抑えられており、ハイブリッドの静粛性と合わさって長距離移動を快適にしてくれます。
⑤4WD(E-Four)が選べる安心感
カローラツーリングはFF(2WD)に加えて、電気式4輪駆動システム「E-Four」が選択可能です。雪道や雨の日のスリッパリーな路面でも駆動力を前後に最適配分し、安定した走行をサポートしてくれます。
「冬場のスキー・スノーボードに家族で行きたい」「雪の多い地域に住んでいるので冬の道路が心配」というご家庭にとって、4WDが選べることは大きな安心材料です。E-Fourを選ぶと約20万円ほど価格が上昇するため、お住まいの地域の気候条件と照らし合わせながら検討するとよいでしょう。
グレードをどう選ぶ?
2025年モデルのカローラツーリングは、エントリーグレードの「X」、中間の「G」、最上位の「W×B」という3つのグレードが設定されており、すべて1.8Lハイブリッドモデルです。
HYBRID XはHYBRID X FF:2,359,500円からのエントリーグレードで、Toyota Safety Senseが標準装備されており、「カローラツーリングのハイブリッドに乗りたいが予算を抑えたい」ご家庭の第一候補です。ただしXグレードではコーナリング時の車体のロールを抑えるリア側のスタビライザーバーが省略されているため、走りの安定感を重視するご家庭はGグレード以上をおすすめします。
HYBRID Gは装備と価格のバランスが最もよいミドルグレードで、ファミリーに最もおすすめしやすい選択肢です。Gグレードには16インチアルミホイールが標準装備されるなど、外観の質感もアップしています。ブラインドスポットモニターも標準装備で、安全性がしっかり確保されています。
HYBRID W×Bは最上級グレードで、W×BグレードではBi-Beam式のLEDヘッドランプとデイタイムランニングライトが標準装備されており、フロントロアグリル枠もピアノブラック塗装で高級感を高めています。シートヒーター・ステアリングヒーター・10.5インチディスプレイオーディオも標準装備されており、快適装備を充実させたいご家庭に向いています。
チャイルドシートとの相性は?
カローラツーリングのリアシートにはISOFIXアンカーが装備されており、ISOFIXタイプのチャイルドシートをしっかりと固定できます。
ドアはヒンジドア(横開きドア)のため、スライドドア車と比べると赤ちゃんをチャイルドシートへ乗せる際には体をかがめる動作が必要です。ただし、3ナンバーサイズのゆとりあるボディによって後席ドアの開口部は十分な広さが確保されており、慣れれば大きな不便さは感じにくいでしょう。
後席の足元スペースはカローラ(セダン)と同様に十分な広さが確保されており、チャイルドシートを設置した後も隣に座る大人がゆとりを感じられるスペースが残ります。チャイルドシートを2台横並びに設置することも可能ですが、事前にシートのサイズと後席幅を確認しておくと安心です。
気になるデメリットは?
正直にお伝えすると、いくつか気になる点もあります。
まずスライドドアがない点です。N-BOXやフリードのようなスライドドア車と比べると、小さなお子さまの乗せ降ろしやドア当てのリスクには注意が必要です。特に0〜2歳の赤ちゃん連れのご家庭は、スライドドア車とじっくりと比較検討することをおすすめします。
次に3ナンバーサイズの取り回しです。全長4,640mm・全幅1,745mmというボディは、フィットやヤリスと比べると取り回しに慣れが必要な場面があります。立体駐車場の高さ制限(全高1,435mm)はほぼクリアできますが、長さ・幅制限には注意が必要です。
また2026年12月にフルモデルチェンジが予定されています。現行モデルの完成度は高いですが、「新型が出てから検討したい」という方は発売スケジュールを確認しながら判断するとよいでしょう。
さらに、ステーションワゴンというボディタイプがSUV全盛の時代にやや地味に見られがちで、同価格帯のSUV(カローラクロスやヴェゼルなど)と迷うご家庭も多いでしょう。「荷物の積みやすさ・燃費・走りの質感」を重視するならカローラツーリング、「車高の高さ・SUVらしい見た目・悪路対応力」を重視するならSUVという整理で検討してみてください。
こんなご家庭におすすめ!
- 大量の荷物をストレスなく積みたいご家庭(ベビーカー・キャンプ道具・スポーツ用品など)
- ハイブリッドの燃費のよさとワゴンの実用性を両立させたいご家庭
- 雪の多い地域で、E-Four(4WD)の安心感も欲しいご家庭
- SUVより低い車高で立体駐車場もクリアしたいマンション住まいの方
- カローラブランドの走りの質感と上質な乗り心地を家族で楽しみたいご家庭
ファミリーカーとしての総評
※表は横にスクロールできます ↔️
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★★★ | ステーションワゴンの大容量ラゲッジが最大の武器。荷物問題をまるごと解決 |
| 安全性能 | ★★★★★ | Toyota Safety Sense全車標準装備。2025年改良でブラインドスポットモニターも充実 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★★☆☆ | ヒンジドアのため赤ちゃん連れは注意。スライドドア車には劣る |
| 運転のしやすさ | ★★★★☆ | TNGAプラットフォームの安定感ある走り。ただし3ナンバーサイズに慣れが必要 |
| 維持費・コスパ | ★★★★★ | 全車HV化で最大29.5km/L。ステーションワゴンの積載力でこの燃費は圧倒的コスパ |
総合評価
★★★★★
4.4 / 5.0点
カローラツーリングは「ステーションワゴンの大容量ラゲッジ+ハイブリッドの低燃費+TNGAの上質な走り」という3つの強みが揃った、荷物好きファミリーにとって最高の相棒です。スライドドアがない点や3ナンバーサイズの取り回しは注意が必要ですが、荷物の多い子育て世代の「積み込みストレス」を根本から解消してくれる積載力は、SUVでもハッチバックでも代えられないカローラツーリングだけの魅力です。
「キャンプ道具も自転車もベビーカーも、全部積んで家族で出発したい!」そんなアクティブなご家庭に、カローラツーリングは自信を持っておすすめできる一台です。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はトヨタ公式サイトまたは販売店でご確認ください。

