ランドクルーザー300ってどんな車?
トヨタの「ランドクルーザー300」は、2021年8月に14年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたランクルシリーズのフラッグシップモデルです。「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」というランクルの使命を受け継ぎながら、GA-Fプラットフォームの採用で先代比約200kgの軽量化を実現し、走破性・快適性・安全性のすべてを大幅に進化させました。2025年3月の一部改良では、盗難防止機能の大幅強化やメーター類の刷新、法規対応が行われています。
パワートレインは3.5L V6ツインターボガソリン(415PS)と3.3L V6ツインターボディーゼル(309PS/700Nm)の2種類で、全車フルタイム4WD。ラダーフレーム構造に前後独立懸架サスペンション(フロント:ダブルウィッシュボーン、リア:トレーリングリンク車軸式)を組み合わせ、圧倒的な悪路走破性とオンロードでの快適な乗り心地を高い次元で両立しています。
グレード構成は「GX」「AX」「VX」「ZX」「GR SPORT」の5グレード。ガソリンAX・VXは7人乗り3列シート、ガソリンGXとディーゼルZX・GR SPORTは5人乗り。価格は約525万円(GX)〜約813万円(GR SPORTディーゼル)。ボディサイズは全長約4,950〜4,985mm×全幅1,980〜1,990mm×全高1,925mmと、堂々たる体躯を誇ります。
ファミリーカーとしての魅力
①ランクルシリーズ最高峰の走破性と高級感の両立
ランドクルーザー300は、ランクルシリーズの頂点に位置するフラッグシップモデルです。GA-Fプラットフォームによる高剛性ラダーフレーム、3.5L V6ツインターボ(415PS)または3.3L V6ツインターボディーゼル(309PS/700Nm)のパワフルなエンジン、そしてフルタイム4WDシステムにより、どんな路面状況でも力強く安定した走行を実現します。
同時に、ZXグレードにはウォールナット杢目調加飾の本革ステアリング、本革シート、快適温熱シート&シートベンチレーション(前後席)など、高級セダンに匹敵する快適装備が充実。「家族を乗せてどこへでも行ける信頼性」と「どこにいても快適に過ごせる高級感」を最高水準で両立しているのは、ランクル300ならではの価値です。
②ガソリン車のAX・VXで7人乗り3列シートが選べる
ランクル300のガソリン車AX・VX・ZX・GR SPORTグレードは7人乗り3列シートを備えています。おじいちゃん・おばあちゃんとの家族旅行や、お子さまのお友達の送迎にも対応できる大容量の室内空間は、大型SUVならではの強みです。
3列目シートを床下に格納すれば、広大なフルフラットのラゲッジスペースが出現。キャンプ道具、スキー板、サーフボード、大型ベビーカーなど、あらゆる荷物を余裕で飲み込む積載力は、アクティブなファミリーにとって何物にも代えがたいメリットです。セカンドシートを使用した状態でもゴルフバッグ5つを積める荷室容量を誇ります。
③先代比約200kgの軽量化で、オンロードの快適性が大幅進化
300系はTNGA(GA-F)プラットフォームの採用により先代200系から約200kgの軽量化を達成。これにより加速性能、ブレーキ性能、燃費性能がすべて向上し、オンロードでの乗り心地と操縦安定性も大幅に改善されています。
ZXグレードには減衰力可変のAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)が搭載され、路面状況に応じてサスペンションの硬さを自動調整。高速道路ではフラットで上質な乗り心地を、悪路では柔軟な走破性を発揮します。「ラダーフレーム車は乗り心地が悪い」という先入観を覆す、快適なロングドライブが可能です。
④指紋認証+盗難防止機能でセキュリティも最高水準
ランクル300はトヨタ初の指紋認証スタートスイッチを搭載(GX除く標準装備)。登録された指紋がなければエンジンが始動しないため、万が一スマートキーを盗まれても車両の始動を防止できます。
2025年3月の改良では、「My TOYOTA」アプリからの車両始動ロック機能、スマートキー測距システム(キー所持者が車両付近にいない場合のドア・エンジン制限)が全車標準装備に。ランクルシリーズは盗難リスクが高い車種ですが、300系は業界トップクラスのセキュリティ機能でオーナーと家族の財産を守ります。
⑤圧倒的リセール価値、ファミリーカーでありながら「資産」
ランドクルーザー300のリセール価値は国産車トップクラス。中古車市場では新車価格を上回る取引も珍しくなく、数年乗った後でも購入時に近い価格で売却できる可能性があります。お子さまの成長に合わせた乗り換え計画が立てやすく、長期的な視点で見れば「もっとも損をしないファミリーカー」のひとつです。
グレードをどう選ぶ?
ランクル300は「GX」「AX」「VX」「ZX」「GR SPORT」の5グレード構成です。
GX(3.5Lガソリン)は、5人乗りのエントリーグレード。必要十分な装備でランクル300の基本性能を体感できます。7人乗りが不要で荷室容量を最大限確保したい方に。
AX(3.5Lガソリン)は、7人乗りのファミリー向けグレード。LEDフォグランプやスエード調ファブリックシートが追加され、ファミリーユースに最適な価格と装備のバランスです。
VX(3.5Lガソリン)は、7人乗りの充実装備グレード。本革シート、12.3インチメーター、前後席シートヒーター&ベンチレーションなど快適装備が大幅に充実。長距離ドライブでの後席の快適性を重視するファミリーにおすすめです。
ZX(3.5Lガソリン)/ZX(3.3Lディーゼル)は、最上位グレード。20インチアルミ、ウォールナット杢目調加飾、AVS、ハンズフリーパワーバックドアなど全部入りの贅沢仕様。ガソリンZXは7人乗り、ディーゼルZXは5人乗りです。
GR SPORT(3.5Lガソリン)/GR SPORT(3.3Lディーゼル)は、E-KDSSや前後電動デフロックなど本格オフロード装備を搭載したスポーツグレード。
ファミリーカーとしてのおすすめは、7人乗りで快適装備が充実したVX(約630万円)です。
チャイルドシートとの相性は?
ランドクルーザー300のセカンドシートにはISOFIXアンカーが装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートの取り付けが可能です。
大型SUVならではの広い後席スペースにより、チャイルドシートを設置しても前席との距離に十分なゆとりが確保されます。チャイルドシート2台の横並び設置にも対応しやすい横幅があり、250に比べても車内の余裕は一段上です。
ただし全高1,925mmの高い車体は、お子さまの乗せ降ろしに際して親御さんが腕を持ち上げる動作が必要です。ZXグレードのLED照明付きサイドステップが乗降をサポートしてくれますが、ランクル250や70と同様に乗降性のハードルはあります。ヒンジドアのためスライドドアの利便性はありません。
気になるデメリットは?
正直にお伝えすると、いくつか気になる点もあります。
まず価格の高さです。ファミリー向けのAXでも約550万円、VXなら約630万円。諸費用込みで700万〜800万円台の予算が必要になるケースが多く、一般的なファミリーカーの予算を大きく超えます。
次に受注停止が続いている点です。2026年3月現在、ガソリン車は受注停止が続いており、すぐに購入できる状態ではありません。ディーゼル車も含め、納車まで長期間待つ覚悟が必要です。
またボディサイズの大きさは日常使いのハードルです。全長約4,950〜4,985mm×全幅1,980〜1,990mmはランクル250と同等以上の大柄ボディで、都市部の狭い駐車場や住宅街では取り回しに苦労します。機械式立体駐車場はほぼ利用不可です。
さらに燃費は控えめです。ガソリン車の実燃費は街乗り6km/L前後という声も多く、燃料タンク80Lの大容量とはいえ、月々の燃料費はかなりの負担になります。
加えて盗難リスクの高さは、ランクルオーナーにとって常に付きまとう課題です。2025年の改良で指紋認証やアプリロックなどの対策が強化されましたが、追加のセキュリティ対策(ハンドルロック・GPS追跡など)への投資も必要です。
ランドクルーザー250との違いは?ファミリー目線で比較
300と250はどちらもラダーフレーム構造の本格4WDですが、キャラクターに違いがあります。
ランクル300はV6ツインターボエンジン(ガソリン415PS/ディーゼル309PS)を搭載するフラッグシップで、動力性能と高級感は300が圧倒的に上。ZXグレードの本革×ウォールナット杢目調の内装は、高級セダンに匹敵する上質さです。「ランクルの最高峰に乗りたい」という所有欲を満たしてくれます。
一方、ランクル250は2.8Lディーゼル/2.7Lガソリンで価格は約520万円〜と300より手頃で、電動パワステやSDMなど最新のオフロード技術も搭載。日常の扱いやすさでは250が勝る面もあります。
ファミリーカーとしての実用性(7人乗り・荷室容量・快適装備)はどちらも高い水準ですが、予算を抑えたいなら250、動力性能と高級感の極みを求めるなら300という選び分けが明確です。
こんなご家庭におすすめ!
- ランクルシリーズの最高峰に乗りたい、動力性能と高級感を妥協なく求めるパパ・ママ
- 7人乗り3列シートで、本格4WDの圧倒的な走破性が必要なご家庭
- 積雪地域・山間部にお住まいで、V6ツインターボの力強い走りを活かしたい方
- リセール価値の高さを重視し、「資産として持てるファミリーカー」を求めるご家庭
- 長距離の帰省・旅行が多く、高級感ある室内で家族全員が快適に過ごしたい方
ファミリーカーとしての総評
※表は横にスクロールできます ↔️
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★★★ | ガソリン車は7人乗り3列シート対応。大容量ラゲッジでアウトドアも万全。3列目格納でフルフラット |
| 安全性能 | ★★★★★ | Toyota Safety Sense全車標準。指紋認証・アプリロックなど盗難防止機能も業界最高水準 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★☆☆☆ | 全高1,925mmは子連れにはハードル。LED付きサイドステップ(ZX)で多少改善 |
| 運転のしやすさ | ★★★☆☆ | V6ツインターボのパワーは圧倒的だが、全幅約2mのボディは都市部で大きすぎる |
| 維持費・コスパ | ★★☆☆☆ | 525万円〜は高額。ガソリン実燃費6km/L前後。ただしリセール価値で大部分をカバー |
総合評価
★★★★★
3.8 / 5.0点
ランドクルーザー300は、ランクルシリーズの頂点として「走破性」「高級感」「安全性」「積載力」のすべてを最高水準で備えたフラッグシップSUVです。価格の高さ、ボディの大きさ、燃費の控えめさ、受注停止の長期化など、ファミリーカーとしてのハードルは決して低くありませんが、その圧倒的なスケール感と「何があっても家族を守れる」という安心感は、他のどのSUVにも代えられない唯一無二の価値です。
「家族のために最高の車を選びたい」「子どもたちに”本物”の体験を与えたい」「一生ものの相棒となる車と出会いたい」そんな想いを持つパパ・ママにとって、ランドクルーザー300はその期待に応えてくれるランクルの王様です。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はトヨタ公式サイトまたは販売店でご確認ください。

