スバル WRX S4ってどんな車?
スバルの「WRX S4」は、スバル最高峰のAWDスポーツパフォーマンスと4ドアセダンの実用性を兼ね備えた、スバルを代表するハイパフォーマンスセダンです。「Pure Power in Your Control」をコンセプトに、卓越した走行性能・先進安全性能・洗練された質感を高次元で融合。2021年11月25日に現行VB型へフルモデルチェンジし、2024年12月12日の最新一部改良では、新色「ギャラクシーパープル・パール」追加・STI Sport R EXのホイールデザイン変更・シート配色刷新・ドライバーモニタリングシステムとドライバー異常時対応システムの連携強化・アイサイト操舵制御の改良が行われました。あわせて「STI Sport R EX」をベースとした特別仕様車「STI Sport R-Black Limited」(RECARO®フロントシート+ウルトラスエード)も新たに設定されています。
パワートレインは全グレード共通で、FA24型2.4L水平対向4気筒直噴ターボ(最高出力275ps・最大トルク375Nm)+8速マニュアルモード付スバルパフォーマンストランスミッション(電子制御CVT)+VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)の組み合わせです。全グレードにアイサイトX(高度運転支援システム)・新世代アイサイト(ステレオカメラ+広角単眼カメラ)が標準装備されています。
グレードはGT-H EXとSTI Sport R EXの2種類。スバル公式サイトの価格はGT-H EXが約447万円から、STI Sport R EXが約502万円となっています。ボディサイズは全長4,670mm×全幅1,825mm×全高1,465mm、ホイールベース2,675mm、5人乗り4ドアセダン。販売計画は200台/月と希少性の高いモデルです。
ファミリーカーとしての魅力
①アイサイトX全車標準・新世代アイサイト360度センシング、スポーツセダンに最高水準の安全装備が揃う
WRX S4をファミリーカーとして語るうえで最も大切な事実は、全グレードにアイサイトX(高度運転支援システム)が標準装備されていることです。新世代アイサイト(ステレオカメラ+広角単眼カメラ)に前後4レーダーを加えた360度センシングが、プリクラッシュブレーキ・前側方プリクラッシュブレーキ・後側方警戒支援・全車速追従クルーズコントロール・車線中央維持・ドライバーモニタリングまでをカバーします。
2024年12月改良ではドライバーモニタリングシステムとドライバー異常時対応システムの連携をさらに強化し、わき見・居眠りが長時間続いた場合にも自動対応システムが作動するよう進化。アイサイトの車線中央維持制御と先行車追従操舵制御も改良され、直線路では軽い操舵感・急カーブや白線付近では安全を優先した重い操舵感になるよう最適化されました。「スポーツカーだから安全装備が貧弱」という先入観をWRX S4は完全に覆します。
②275ps・375Nmの2.4Lターボ×VTD-AWDの走行性能、子どもが生まれても「乗り続けたい」を叶えるドライビングの歓び
WRX S4をファミリーカーとして選ぶ最大の理由は、「スポーツカーに子どもが生まれても手放したくない」という、走る歓びへの強い想いです。FA24型2.4Lターボが発するトルク375Nm(最大値)は2,000〜4,800rpmという幅広い回転域で発生し、日常の街乗りから高速合流・山道まで「アクセルを踏むたびに笑顔になれる」力強さです。
VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)はフロント対リアの駆動力配分を走行状況に応じてリアルタイムに最適化するスバル最高峰のAWDシステムで、雨天・雪道・高速コーナリングでの安定感はシンメトリカルAWDのインプレッサ・レヴォーグをさらに上回ります。「子どもを後席に乗せての雪道ドライブ」も、WRX S4のVTD-AWDは揺るぎない安心感をもって受け止めます。
③4ドアセダンの実用性、5人乗りと後席の独立した快適さでファミリー用途に対応
「スポーツカー」と聞くと2ドアクーペをイメージしがちですが、WRX S4は4ドアセダン・5人乗りです。前席・後席ともに独立したシートで、後席には大人がゆとりをもって座れるスペースが確保されています。チャイルドシートを後席に設置して子どもを乗せながら、助手席に大人が同乗できる実用性は、「スポーツカーに家族も乗れる」という現実的な価値を体現しています。
ホイールベース2,675mmが生み出す後席の足元空間は、コンパクトセダンよりも余裕があり、チャイルドシート設置後も前席位置を大幅に制限されることなく着座できます。後席のシートバックには長尺物積載のためのスルー機能もあり、スキー板など長い荷物をトランクスルーで積み込むことが可能です。
④12.3インチ液晶メーター・11.6インチCID・SUBARU STARLINK、最新のインフォテインメントで長距離ドライブも快適
全グレード標準の12.3インチフル液晶メーターと11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムは、視認性・操作性ともに最高水準の装備です。Apple CarPlay / Android Autoに対応し、家族旅行中のナビ・音楽・通話がシームレスに連携できます。
コネクティッドサービスSUBARU STARLINKではリモートエアコン機能も搭載(2023年10月改良で追加)されており、乗り込む前に車内を適温に整えておくことが可能です。特に夏の猛暑日・冬の凍結した朝に、子どもを抱えたまま暑い・寒い車内に乗り込まなくてすむ便利さは、日常の小さなストレスを確実に軽減します。STI Sport R EXにはハーマンカードンサウンドシステム(専用チューニング)も標準装備で、家族で楽しむロングドライブの車内環境が格別です。
⑤STI Sport R EXのZF製電子制御ダンパー×ドライブモードセレクト、通勤から週末ドライブまで「乗るシーン」が変わっても車が応える
STI Sport R EXに標準装備されるZF製電子制御ダンパーとドライブモードセレクト(Comfort・Normal・Sport・Sport+・Individual の5モード)は、WRX S4の「一台で何役もこなす」能力を象徴する装備です。平日の通勤では「Comfort」モードで柔らかく静粛に走り、週末に子どもを後席に乗せてドライブへ出かけるときは「Normal」で余裕ある走りを楽しみ、ひとりでワインディングロードを走るときは「Sport+」でスポーツカーの本領を発揮する。ひとつのモデルが5つの顔を持ち、家族のあらゆる日常に柔軟に対応します。
グレードをどう選ぶ?
WRX S4は2グレード(+特別仕様車)というシンプルな構成です。
GT-H EXはアイサイトX・新世代アイサイト・12.3インチ液晶メーター・11.6インチCID・デジタルマルチビューモニター・本革シート(シルバーステッチ)・前後席シートヒーター・運転席8ウェイパワーシートなど充実した装備が揃うエントリーグレードです。「WRX S4の走り・AWD・安全性能を最も手頃な価格で手に入れたい」ご家庭向けです。
STI Sport R EXはGT-H EXの装備に加え、ZF製電子制御ダンパー・ドライブモードセレクト(5モード)・ハーマンカードンサウンドシステム・本革シート(ボルドー/ブラック・レッドステッチ)・245/40R18ブラック塗装ホイール・STIエンブレムが加わります。「走りの楽しさとサウンド環境に妥協したくない」「ドライブモードで気分に合わせた走りを楽しみたい」ご家庭向けの最高グレードです。
STI Sport R-Black Limited(特別仕様車・2024年12月設定)はSTI Sport R EXをベースに、RECARO®フロントシート(STIロゴ入り・ウルトラスエード)・スエード調インパネミッドトリム・ブラック塗装ドアミラー&ルーフアンテナなどで、よりスポーティで上質な内外装を実現した限定色を帯びた存在です。
チャイルドシートとの相性は?
WRX S4の後席にはISOFIX対応チャイルドシート固定ロアアンカレッジとトップテザーアンカレッジが装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートの正しい固定が可能です。
全高1,465mmという低いセダンボディのため、後席への乗り降りはSUV・スーパーハイトワゴンと比べて屈みこむ動作が必要で、チャイルドシートへの乗せ降ろしはやや手間がかかります。「毎日の保育園の送り迎えで後席への乗せ降ろしを楽にしたい」という場合は、フレアワゴン等のスーパーハイトワゴンの方が適しています。ただしホイールベース2,675mmが確保する後席空間は4ドアセダンとして十分で、チャイルドシート設置後も前席が窮屈になりにくい設計です。
2ドアクーペと異なり4ドアのため後席ドアが独立して開閉でき、その点では日常の乗せ降ろしがコンパクトスポーツカーよりずっと楽です。購入前に実際のチャイルドシートとの組み合わせをご確認ください。
気になるデメリットは?
WRX S4の圧倒的な走行性能と安全装備は際立っていますが、ファミリーカーとして正直にお伝えする点があります。
燃費はWLTCモードで10.7〜10.8km/Lと、2.4Lターボ+AWD車として相応ですが、ハイオクガソリン指定であることも合わせると月々の燃料コストはコンパクトカーの2〜3倍になり得ます。毎日の送り迎えや近距離の買い物がメイン用途のご家庭には燃費面での負担が積み重なります。
荷室容量はセダンとして約310L程度であり、レヴォーグ(561L)やレヴォーグ レイバック(492L)と比べると大きく劣ります。キャンプ道具・大型スーツケース・ベビーカーなど「とにかく荷物が多い」ご家庭には積載量が足りないケースがあります。
販売計画200台/月という希少性は、納車待ちや入手難の可能性を意味します。購入希望の場合は早めにディーラーへ相談し、納期を確認することをおすすめします。また全高1,465mmのセダンのため立体駐車場への入庫は比較的しやすい一方、全幅1,825mmと3ナンバーサイズのため、狭い路地や機械式駐車場では幅に注意が必要です。
BMW 3シリーズとの違いは?ファミリー目線で比較
WRX S4と同価格帯で比較される機会の多い輸入スポーツセダンの代表がBMW 3シリーズです。
BMW 3シリーズはBMW独自の後輪駆動(または xDrive)・直列6気筒エンジンの滑らかさ・欧州プレミアムブランドの内装質感・豊富なボディバリエーション(セダン・ツーリング・クーペ等)が強みです。ブランドの魅力・内装の上質感・駆動感覚の違いはBMW固有の価値があります。
WRX S4はスバルのVTD-AWDによる雪道・悪路での圧倒的安定性・アイサイトX全車標準という日本市場に最適化された安全装備・275ps/375Nmの強力なトルクを国産車ならではのコスパで実現している点が際立ちます。降雪地域のご家庭・スバルのAWD信頼性を重視するご家庭・「輸入車の維持費よりスバルの安心感を取りたい」ご家庭にはWRX S4が説得力ある選択です。
こんなご家庭におすすめ!
- 「子どもが生まれてもスポーツセダンを手放したくない」パパ・ママ
- 2.4Lターボ×VTD-AWDの圧倒的な走行性能と、アイサイトX全車標準の最高水準安全装備を両立させたい走りにこだわるご家庭
- 4ドアセダンの実用性(5人乗り・後席独立空間)を活かしつつ、スポーツカーの走りの歓びも日常的に楽しみたいご家庭
- 降雪地域でのスポーツセダン選びにVTD-AWDの信頼性を最重視するご家庭
- 200台/月の希少性と高い満足度を求めて、WRX S4ならではの特別な所有体験を楽しみたいご家庭
ファミリーカーとしての総評
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| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★☆☆ | 5人乗り4ドアセダンとして必要十分。荷室約310Lはワゴン・SUVより劣る。後席の独立空間はファミリー向けに有効 |
| 安全性能 | ★★★★★ | アイサイトX全車標準・新世代360度センシング・2024年12月改良のドライバー異常時対応強化 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★★☆☆ | 全高1,465mmの低いセダン。4ドアのため2ドアより容易だが、SUV・スーパーハイトワゴンには及ばない |
| 運転のしやすさ | ★★★★★ | 275ps×VTD-AWDの圧倒的な安定感・アイサイトX全車速追従・STI Sport R EXの5モード電子制御ダンパー |
| 維持費・コスパ | ★★★☆☆ | 約440万円〜・ハイオクWLTC10.7〜10.8km/L。走行性能・安全装備のレベルを考えると国産では割安感あり |
総合評価
★★★★★
4.0 / 5.0点
スバル WRX S4は、「2.4Lターボ275psの走りの歓び」「VTD-AWDの卓越した走行安定性」「アイサイトX全車標準の最高水準安全性」「4ドアセダンの5人乗り実用性」という4つの価値が交わる、スポーツカー好きのパパ・ママだけが選べる特別なファミリーカーです。荷室の広さや燃費でレヴォーグに劣り、チャイルドシートの乗せ降ろしでフレアワゴンに劣る——でも「走る歓びを家族と共有したい」という気持ちにWRX S4以外は応えられません。
「子どもが生まれたからこそ、安全で、速くて、カッコいい車で家族を守りたい」。スバル WRX S4は、そんなパパ・ママの強い想いを、走るたびに全力で受け止めてくれる一台です。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はスバル公式サイトまたは販売店でご確認ください。

