フリードってどんな車?
ホンダの「フリード」は、「コンパクトなのに3列シートで7人乗れる」という唯一無二の使い勝手で、ファミリーカー市場における確固たる地位を築いてきたコンパクトミニバンです。国内販売台数はN-BOXに次ぐホンダ2番目の人気を誇り、「子育て世代に最もよく売れているミニバン」と言っても過言ではありません。
現行モデルは2024年6月28日に8年ぶりのフルモデルチェンジを実施した3代目。「ちょうどいい。ぎゅっと。」をキーワードに、コンパクトなボディに使いやすさをぎゅっと凝縮した一台です。その完成度の高さは多くのメディアや専門家からも評価され、2024年12月5日に行われた最終選考会で「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」のイヤーカーに選出されました。子育て世代から選ばれ続けるフリードの魅力を、余すことなくお伝えします。
価格帯はメーカー希望小売価格で約262万円〜360万円(グレード・パワーユニット・駆動方式により異なります)。ミニバンとしては手頃な価格帯でありながら、3列シートと充実した装備を兼ね備えたコストパフォーマンスの高さも人気の理由のひとつです。
ファミリーカーとしての魅力
①両側パワースライドドアで子連れのお出かけがラクになる
フリードの全グレードに両側パワースライドドアが標準装備されています。スライドドアの最大のメリットは、開けたドアが隣の車にぶつからないこと。荷物をたくさん抱えた状態でも、スマートキーを持っているだけで自動でドアが開くため、「抱っこしながらの乗せ降ろし」「両手がふさがった状態での乗り込み」といった子育てあるあるのシーンでも、ストレスなく対応できます。
低床設計により乗り降りが非常に楽になっており、小さなお子さまが自分でステップを上がって乗り込めるのも嬉しいポイントです。毎日の保育園・幼稚園の送り迎えで感じる「ちょっとした手間」を積み重ねて解消してくれる設計が、フリードが長年ファミリーに愛される理由のひとつです。
②3列シートで最大7人乗車。祖父母も一緒にお出かけできる
フリード最大の存在意義が「コンパクトなボディに3列シート」という圧倒的なパッケージングです。全長4,310mmという5ナンバーサイズに収まりながら、6人乗りまたは7人乗りの3列シートを実現しています。
3列目シートは近距離の移動には十分なスペースが確保されており、3列目シートを跳ね上げて荷物スペースとして活用することも可能です。普段は家族4〜5人でゆったり使い、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒にお出かけするときだけ3列目を展開する、という使い方が特にファミリーに好評です。
③Honda SENSINGが全車標準装備
ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備されており、衝突軽減ブレーキ・車線維持支援・誤発進抑制・渋滞追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)など、毎日の運転をサポートしてくれます。
パーキングセンサーシステムも標準装備されており、駐車が苦手なパパ・ママにも心強い機能が揃っています。小さなお子さまを乗せているときでも、安心して運転できる環境が整っています。
④コンパクトなボディで運転しやすく、立体駐車場にも対応
全長4,310mm・全幅1,695mm・全高1,755mmという5ナンバーサイズは、フリードの大きな魅力のひとつです。コンパクトなボディによる運転のしやすさを特徴としたモデルで、狭い路地や混雑したスーパーの駐車場でも取り回しに困ることが少ないのが嬉しいところです。
全高1,755mmはハイルーフ系ミニバン(ステップワゴン等)より低く、多くの立体駐車場に対応しています。マンション住まいのご家庭でも3列シートミニバンを選べるのは、フリードならではの特権です。
⑤e:HEVで低燃費&静粛性の高いドライブ
新型フリードには、ホンダ初となるe:HEV(ハイブリッド)が搭載されました。低速域ではモーターを主体に走行するため、街乗りでの静粛性はとても高く、赤ちゃんが眠っているときも穏やかな車内環境を保てます。
都市部での走行においては、このe:HEVシステムが大きなメリットとなり、スムーズでパワフルな走行が可能で、軽自動車並みの燃費性能を持ちながらミニバンの利便性を兼ね備えています。毎日の送り迎えや買い物でガソリン代を節約したいご家庭には、e:HEVモデルを強くおすすめします。
グレードの選び方
グレードは、シンプルな標準ボディの「AIR(エアー)」と外観をSUV風にアレンジした「CROSSTAR(クロスター)」に大別され、それぞれにガソリンエンジンとe:HEVが設定されています。駆動方式は各グレードに2WD(FF)と4WDが用意されました。
AIR(エアー)はシンプルでクリーンなデザインが特徴の標準グレード。主張しすぎないすっきりとした外観は、どんな場所にも自然に溶け込みます。6人乗りと7人乗りが選べるため、家族構成に合わせてシートレイアウトを選択できます。
AIR EXはAIRをベースに装備を充実させたグレード。アルミホイールや充実した快適装備が加わり、日常の使いやすさがさらに高まります。フリードの中で最も人気の高いグレードで、装備と価格のバランスが最もよい一台です。
CROSSTAR(クロスター)はSUV風の力強いデザインと専用装備が特徴。ブラックのフロントバンパー・ホイールアーチプロテクター・ルーフレールなどが採用されており、アウトドアスタイルが好きなご家庭にぴったりです。
なお、福祉車両(スロープ・リフトアップシート)も設定されており、車椅子を利用する家族がいるご家庭にも幅広く対応しています。
チャイルドシートとの相性は?
フリードのリアシートにはISOFIXアンカーが装備されており、ISOFIXタイプのチャイルドシートをしっかりと固定できます。
両側パワースライドドアと低床フロアの組み合わせは、チャイルドシートへの乗せ降ろしに最高の環境を提供してくれます。ドアが自動で大きく開き、フロアも低いため、赤ちゃんを抱えた状態でも無理のない姿勢でチャイルドシートへ乗せることができます。スライドドアのあるNシリーズとも肩を並べる、チャイルドシートとの相性の良さです。
2列目にチャイルドシートを2台横並びに設置することも十分可能で、兄弟・姉妹がいるご家庭でも安心して対応できます。3列目シートを展開すれば祖父母も同乗でき、「家族全員が乗れるかどうか」という心配が不要なのもフリードならではです。
気になるデメリットは?
正直にお伝えすると、気になる点もいくつかあります。
まず3列目シートの快適性です。3列目シートは長距離の移動には少し窮屈に感じるかもしれません。大人が長時間乗るにはやや辛く、背の高い方には頭上も窮屈に感じることがあります。3列目は「いざというとき用」と割り切って、普段は跳ね上げて荷室として使うご家庭が多いのが実情です。
次に価格の上昇です。ホンダが「フリードe:HEV」を仕様変更とともに価格改定し、一律16万5,000円の値上げが実施されるなど、年々価格が上がってきています。人気グレードは300万円台後半にもなるため、購入前にしっかりと予算を確認しておきましょう。
また、人気グレードの納期の長さも注意が必要です。事前受注は2万4,000台に達し、納期9か月待ちのグレードも出たほど人気が集中しました。現在は状況が落ち着きつつありますが、希望のグレード・カラーによっては納車まで時間がかかる場合があります。早めに販売店に相談することをおすすめします。
こんなご家庭におすすめ!
- 子どもが2人以上いて、3列シートが欲しいご家庭
- 祖父母を含めた大人数でのお出かけが多い方
- コンパクトなボディで運転しやすいミニバンを求めるご家庭
- 立体駐車場に対応したミニバンが必要なマンション住まいの方
- スライドドアの利便性と燃費のよさを両立したいご家庭
ファミリーカーとしての総評
※表は横にスクロールできます ↔️
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★★★ | コンパクトボディに3列シートを実現。祖父母同乗にも対応 |
| 安全性能 | ★★★★★ | Honda SENSING全車標準装備、パーキングセンサーも充実 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★★★★ | 両側パワースライドドア+低床設計で子連れに最高の使い勝手 |
| 運転のしやすさ | ★★★★☆ | e:HEVで軽自動車並みの燃費。ただし車両価格はやや高め |
| 維持費・コスパ | ★★★★★ | 5ナンバーサイズで立体駐車場OK。ミニバンの中でダントツの取り回しのよさ |
総合評価
★★★★★
4.9 / 5.0点
フリードは「子育て世代のファミリーカー」として、これ以上ない完成度を誇る一台です。両側パワースライドドア・低床フロア・3列シート・コンパクトなボディ・Honda SENSINGの全車標準装備と、子育てに必要な条件がすべて揃っています。2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことも、その完成度の高さを物語っています。
3列目シートの快適性や価格の高さは正直なデメリットですが、「コンパクトなのに家族全員乗れる」というフリードにしかできないことを考えると、そのコストは十分に見合います。「子育て世代に最もおすすめしたいホンダ車は?」と聞かれたら、フリードと答えるご家庭が最も多いのは、伊達ではありません。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はホンダ公式サイトまたは販売店でご確認ください。
