レクサス ESってどんな車?
レクサスの「ES」は、1989年のレクサスブランド創設時から北米市場でラインナップされてきた伝統あるアッパーミドルクラスのプレミアムセダンです。日本市場には2018年10月に7代目が初導入され、以来「静かで快適なグランドツーリングセダン」として高い評価を得ています。
現行ES300hは、2.5L直列4気筒ハイブリッド(システム出力218PS)を搭載したFF(前輪駆動)セダンで、WLTCモード燃費は22.3km/L(version L)と大型セダンとしては優秀な数値を実現。ボディサイズは全長4,975mm×全幅1,865mm×全高1,445mmと、クラウン(クロスオーバー)に匹敵する堂々たる体躯ながら、低い車高のセダンフォルムでエレガントな佇まいです。
グレード構成は「ES300h」「ES300h F SPORT」「ES300h version L」の3グレードで、価格は約602万円〜約728万円。なお、2026年4月には8代目のフルモデルチェンジが日本発売予定で、ボディサイズの大幅拡大(全長5,140mm・全幅1,920mm)、HEV+BEVのラインナップ、AWD設定など大きな進化が予告されています。本記事は現行7代目ES300hを中心に解説します。
ファミリーカーとしての魅力
①ISを凌ぐ広い後席、家族全員が快適に過ごせるセダンの優等生
レクサスESの最大の魅力は、レクサスISを大きく上回る後席の広さと快適性です。ホイールベース2,870mmが生み出す後席の足元スペースは、大人が足を組んでくつろげるほどのゆとりがあり、チャイルドシートを設置しても前席との距離に十分な余裕が確保されます。
version Lグレードでは後席に快適温熱シートとシートベンチレーションが装備されており、前席だけでなく後席に座る家族も季節を問わず快適。リクライニング機能も備えた後席は「自宅のリビングのようにくつろげる」と評するオーナーも多く、長距離ドライブでの家族の満足度はSUVやミニバンにも引けを取りません。
②圧倒的な静粛性と滑らかなハイブリッドの走り、移動がくつろぎの時間に
ESはレクサスの中でも特に「静粛性」と「乗り心地」に重きを置いて開発されたモデルです。防音・遮音材の徹底的な配置、ボディの高剛性化、ダブルウィッシュボーン式リアサスペンションの採用により、高速道路でもロードノイズや風切り音が極めて少ない上質な空間を実現しています。
ハイブリッドのパワートレインは発進時から滑らかで振動が少なく、赤ちゃんが車内で眠っている際の移動も安心。「移動時間がくつろぎの時間になる」というESの本質は、毎日の送迎や帰省の長距離ドライブで家族全員の疲労を軽減してくれます。
③大型セダンとしては良好な燃費22.3km/L、維持費の経済性
ES300hのWLTCモード燃費は22.3km/L(version L)で、全長約5mの大型セダンとしては非常に優秀な数値です。実燃費でも15〜16km/L前後を記録するオーナーが多く、ガソリン代の負担はハリアーハイブリッドと同等かそれ以上に抑えられます。レギュラーガソリン仕様のため、ハイオク指定の輸入車に比べて燃料コストも低めです。
エコカー減税の対象となるため購入時の税負担も軽減でき、「プレミアムセダンだけど維持費は思ったより安い」という声がオーナーから多く聞かれます。
④レクサスの「おもてなし」と充実のアフターサービス
ISの記事でもお伝えしたレクサスブランドの手厚いアフターサービスは、ESオーナーも同様に享受できます。レクサスディーラーのラウンジでのくつろぎ、丁寧な接客、洗車サービス、レクサスケアメンテナンスによる消耗品のメンテナンスなど、「車を持つ楽しさ」が購入後もずっと続くのがレクサスの魅力です。
ESは特にversion Lの上質感が際立つモデルで、「レクサスオーナーになる喜び」を家族と共有できる一台です。
⑤セダンの低い車高で機械式立体駐車場に対応、都市部でも安心
全高1,445mmのセダンボディは、SUVでは入らないことの多い機械式立体駐車場の全高制限(多くは1,550mm)を余裕でクリアします。都市部のマンション住まいのファミリーにとって、駐車場の選択肢が広がるのは実用面での大きなメリットです。
グレードをどう選ぶ?
現行ES300hは3グレード構成です。
ES300hは、ベースグレードながらLexus Safety System+、17インチアルミホイール、合成皮革シートなど基本装備が充実。ESの上質な乗り心地を最も手頃に体感できます。
ES300h F SPORTは、専用サスペンション、19インチアルミ、F SPORT専用メーター・シートなどスポーティ志向の装備を追加。走りの楽しさも求めたいパパにおすすめです。
ES300h version Lは、セミアニリン本革シート、前後席快適温熱シート&ベンチレーション、後席電動リクライニング、おくだけ充電など最上級の快適装備を搭載。後席に座る家族の快適性を最大限に追求するならversion L一択です。
ファミリーカーとしてのおすすめは、後席の快適装備が充実したversion L。ただし予算を抑えたい場合は、ベースグレードでもESの本質である静粛性と乗り心地は十分に体感できます。
チャイルドシートとの相性は?
レクサスESの後席にはISOFIXアンカーが装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートの取り付けが可能です。
ISと比べてホイールベースが長く後席スペースが広いため、チャイルドシートを設置しても前席を大きく前に出す必要がなく、余裕のある空間が確保されます。チャイルドシート2台の横並び設置も、全幅1,865mmのワイドボディなら十分に対応可能です。
セダンの低い車高(全高1,445mm)のため、チャイルドシートへの乗せ降ろしではかがむ動作が必要ですが、ISよりも後席ドアの開口部が広く確保されているぶん、アクセスのしやすさは改善されています。スライドドアはありませんが、セダンとしての乗降性は優秀な部類です。
気になるデメリットは?
正直にお伝えすると、いくつか気になる点もあります。
まずセダンゆえのトランク容量の制限です。トランクスペースは一定の容量がありますが、SUVのように開口部が大きくないため、大型のベビーカーや高さのある荷物の積載には工夫が必要です。トランクのヒンジが荷物を押しつぶす形状になっているという声もあり、積載の自由度ではSUVに劣ります。
次にスライドドアがないのはセダンの宿命です。チャイルドシートへの乗せ降ろしの利便性ではミニバンに大きく劣り、低い車高もかがむ負担につながります。
またFF(前輪駆動)のみで4WDの設定がありません。積雪地域のファミリーは冬場のスタッドレスタイヤ装着が必須で、深い雪道でのトラクション不足が懸念されます。ただし、2026年4月発売の新型ESではAWDが設定される予定です。
さらに全長4,975mmの大柄ボディは、狭い住宅街やスーパーの駐車場では取り回しに気を使います。全幅1,865mmも立体駐車場以外では気になるサイズです。
加えて価格602万円〜はファミリーカーとしては高額で、同じ予算でアルファードやハリアーが購入可能です。「広さ」や「実用性」だけを求めるなら、他の選択肢のほうがコスパは高いでしょう。
レクサスISとの違いは?ファミリー目線で比較
同じレクサスのセダンで迷うのがISとESの選択です。
ISは全長4,710mm・FRのコンパクトスポーツセダンで、「走る楽しさ」が最大の魅力。ただし後席と荷室はコンパクトで、ファミリーカーとしての実用性には制約があります。
ESは全長4,975mm・FFのアッパーミドルセダンで、「後席の快適性」と「静粛性」が際立ちます。後席の広さはISを大きく上回り、version Lの後席装備は「ショーファーカーのような快適さ」。長距離ドライブでの家族の満足度ではESが圧倒的に有利です。
まとめると、「運転する楽しさ優先」ならIS、「家族全員の快適な移動優先」ならESという選び分けが明確です。
新型ES(8代目・2026年4月発売予定)について
2025年4月の上海モーターショーで世界初公開された8代目ESは、2026年4月に日本発売です。ボディサイズが全長5,140mm×全幅1,920mm×全高1,555mmへ大幅拡大され、後席の居住性がさらに向上。HEV「ES350h」(247PS・FF/AWD)に加え、BEVの「ES350e」(FWD・航続685km)と「ES500e」(AWD・342PS)も設定されます。
予想価格はHEVモデルが650万円〜、BEVモデルが840万円〜と、現行モデルからの値上がりが見込まれます。AWDの設定やBEVの追加により、ファミリーカーとしての選択肢がさらに広がることが期待されます。今すぐ購入するなら現行ES300hの完成度の高さが魅力的で、新型を待つなら2026年春以降に試乗検討がおすすめです。
こんなご家庭におすすめ!
- 家族全員が長距離ドライブでも快適に過ごせる「上質な移動空間」を求めるご家庭
- SUVやミニバンの高い車高ではなく、セダンのエレガントなスタイルが好みのパパ・ママ
- 都市部のマンション暮らしで、機械式立体駐車場に入るプレミアムセダンを探している方
- レクサスの「おもてなし」サービスと上質なオーナー体験に魅力を感じるご家庭
- お子さまが1〜2人で、後席の快適性と静粛性を最優先に考える方
ファミリーカーとしての総評
※表は横にスクロールできます ↔️
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★★☆ | ISを大きく上回る広い後席。version Lの後席快適装備は秀逸。トランクはSUVに劣る |
| 安全性能 | ★★★★★ | Lexus Safety System+全車標準。圧倒的な静粛性とボディ剛性で安心感も高い |
| 乗り降りのしやすさ | ★★★☆☆ | セダンの低い車高はチャイルドシートの乗せ降ろしにかがむ負担。スライドドアなし |
| 運転のしやすさ | ★★★★☆ | 静粛で滑らかな乗り心地。全長約5mはやや大きいが高い直進安定性でロングドライブが快適 |
| 維持費・コスパ | ★★★☆☆ | 602万円〜は高めだがHEV燃費22.3km/Lで維持費は抑えめ。レギュラーガソリン仕様 |
総合評価
★★★★★
3.7 / 5.0点
レクサスESは、「後席に座る家族の快適さ」と「圧倒的な静粛性」を最大の武器にした、ファミリー向けプレミアムセダンの優等生です。トランクの自由度やスライドドアの不在など、実用性の面ではSUVやミニバンに劣る部分はありますが、後席のゆとり・快適装備・乗り心地の三拍子が揃ったESの移動体験は、他のファミリーカーでは味わえない特別な価値です。
「家族との移動時間を、ただの移動ではなく”くつろぎの時間”に変えたい」そんな想いを持つパパ・ママにとって、レクサスESは日常のドライブを”ちょっとした旅”に変えてくれる一台です。2026年春にはフルモデルチェンジで選択肢がさらに広がる点も、今後のファミリーカー選びの注目ポイントです。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はレクサス公式サイトまたは販売店でご確認ください。

