VWティグアンのファミリーカーレビュー|荷室652Lの2列シートSUV

VWティグアンのイラスト|ミドルサイズSUVの側面図

フォルクスワーゲンのティグアンは、同社の主力ミドルサイズSUVです。日本でも輸入SUVの中では見かける機会が多く、家族の車として検討されることも少なくありません。

価格は4,949,000円(税込)から、荷室は652L。数字だけ見れば、国産のミドルサイズSUVと十分に比較できる位置にいます。

このページでは、子育て世帯の視点で見たときの長所と、はっきりした制約の両方をお伝えします。

目次

ティグアンってどんな車?

ティグアンは、フォルクスワーゲンのミドルサイズSUVです。ゴルフと同じ土台を使いながら車高を上げ、荷室を広げた成り立ちになっています。

日本で販売されている主なスペックは次のとおりです。

  • メーカー希望小売価格:4,949,000円(税込)〜
  • 車体寸法:全長4,540mm × 全幅1,860mm × 全高1,655mm
  • ラゲージスペース:652L

グレードにはガソリンの「eTSI」系とディーゼルの「TDI 4MOTION」系があり、四輪駆動を選べるのはディーゼル側になります。

ファミリーカーとしての魅力

①荷室652Lは実用十分

ベビーカーを積んだうえで買い物の荷物を載せる、という日常の使い方に対して余裕があります。SUVらしく開口部が広く、荷室の形も素直なので、大きな荷物を積みやすい構造です。

このサイトでも繰り返しお伝えしていますが、荷室で見るべきは容量の数字そのものより「後席に子どもが座ったままで何が積めるか」です。ティグアンはその点で不足しません。

②全高1,655mmは扱いやすい高さ

SUVとしては背が高すぎず、立体駐車場の高さ制限に収まる可能性がある水準です。ミニバンを諦めた方の受け皿になり得ます。

重心が低めなので、カーブでの傾きも背の高いミニバンほどではありません。後席で子どもが車酔いしにくいという副次的な効果もあります。

③四輪駆動が選べる

ディーゼルの「4MOTION」系を選べば四輪駆動になります。雪の多い地域や、冬にスキー場へ通うご家庭には現実的な選択肢です。

国産のミニバンで本格的な四輪駆動を求めると選択肢が狭まるため、ここはSUVの強みです。

④運転支援システムが充実している

公式サイトでは、運転支援システム「Travel Assist」、レーンキープアシスト、アダプティブクルーズコントロール、プリクラッシュブレーキシステム、パークアシストなどが挙げられています。装備される範囲はグレードによって異なります。

長距離移動での疲労軽減は、子どもを乗せているときほど価値があります。

新車の納期が長いなら、登録済み未使用車という手もあります。

非公開の在庫を含めて、希望の条件で探してもらえます。

条件を伝えて探す無料/依頼後に電話連絡あり

正直に言うと、ここが弱点です

スライドドアではありません

SUVである以上当然ではありますが、子育て世帯にとっては大きな制約です。ヒンジドアなので、狭い駐車場では全開にできません。

子どもを抱えて乗せる時期は、半開きのドアから作業することになります。自分でドアを開けられるようになった頃には、隣の車にぶつける心配も出てきます。

未就学のお子さんを毎日乗せるなら、スライドドア車のほうが確実に楽です。この点はスライドドアのコンパクトカー全5車種もあわせてご覧ください。

全幅1,860mmは広い

国産のミドルサイズSUVと比べても広い部類です。住宅街の細い道や、古い立体駐車場の車室では体感で効いてきます。

全高で有利になるぶん、全幅では不利になるという構図はフォルクスワーゲン車に共通する傾向です。駐車場は高さだけでなく幅も確認してください。

3列シートではありません

ティグアンは2列シートのSUVです。5人を超えて乗る機会があるなら、この時点で候補から外れます。

7人乗りが必要なら、同じフォルクスワーゲンのゴルフトゥーランが該当します。

乗車定員は販売店で確認してください

正直にお伝えします。公式サイトに乗車定員の数値が明記されていないため、この記事では断定を避けます。

2列シートのミドルサイズSUVという構成から想定はできますが、推測で書くことはしません。検討の際はカタログまたは販売店でご確認ください。

維持費は国産より上がります

輸入車である以上、部品代と整備工賃は国産車より高くなります。正規ディーラーの位置も購入前に確認しておいてください。

こんなご家庭におすすめ

評価項目 評価 コメント
荷室の使い勝手 ★★★★★ 652L。開口部が広く形も素直
悪路・雪道への対応 ★★★★☆ ディーゼルなら四輪駆動が選べる
駐車場への収まり ★★★☆☆ 全高1,655mmは有利。ただし全幅1,860mmは広い
乗せ降ろしのしやすさ ★★☆☆☆ ヒンジドア。未就学児がいる家庭には弱点
維持費 ★★☆☆☆ 輸入車のため部品代・工賃は国産より高い

向いているご家庭

  • 乗るのは4人までで、荷物が多い
  • 子どもが小学生以上で、自分で乗り降りできる
  • 雪道を走る機会があり、四輪駆動が欲しい
  • 長距離移動が多く、運転支援装備を重視したい

向いていないご家庭

  • 未就学の子どもを毎日抱えて乗せる(スライドドアが必要)
  • 5人を超えて乗る機会がある
  • 住宅街の細い道を日常的に通る
  • 維持費を最優先で抑えたい

よくある質問

ティグアンは3列シートですか?

いいえ、2列シートのSUVです。7人乗りが必要な場合はゴルフトゥーランが該当します。

チャイルドシートは2台つけられますか?

後席は3人掛けのため、2台置くと中央席は実質的に使えなくなります。これは国産の5人乗り車と同じ構造的な問題です。

祖父母を乗せる予定があるなら、3列シート車を検討してください。詳しくはチャイルドシート2台が無理なく載る車の選び方にまとめています。

ガソリンとディーゼル、どちらがいいですか?

四輪駆動が必要ならディーゼル(4MOTION)になります。街乗り中心で四輪駆動が不要なら、ガソリンのほうが車両価格を抑えられます。

年間走行距離が長いほどディーゼルの燃料費が効いてきます。何年で価格差を回収できるか、販売店に計算してもらってください。

国産SUVと比べてどうですか?

荷室と走りの質感では十分に競争力があります。一方で維持費・整備網・手放すときの評価は国産が有利です。

このサイトではカローラクロスクロストレックなど国産SUVも個別に検証しているので、あわせてご覧ください。

まとめ:4人までで荷物が多いご家庭に

ティグアンは、荷室652Lという実用性と、四輪駆動が選べる点が魅力のミドルサイズSUVです。全高1,655mmという扱いやすい高さも、駐車場事情によっては効いてきます。

ただし2列シートでスライドドアがないという2点は動かせません。「4人までで、子どもが自分で乗り降りできる」——この条件に当てはまるご家庭に向いた車です。

未就学のお子さんを毎日乗せるなら、スライドドアのある車を優先したほうが日々の負担は確実に減ります。家族構成から考えたい方は4人家族の車選びもご覧ください。

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