ホンダプレリュードのファミリーカーレビュー!復活のスペシャリティクーペを子育て世代目線で徹底解説

ホンダ プレリュードってどんな車?
ホンダの「プレリュード」は、2025年9月に約24年ぶりの復活を遂げたスペシャリティクーペです。かつて”デートカー”として一時代を築いた名前が、6代目として電動化時代に再登場。シビック系のシャシーをベースに低く流麗な2ドアクーペボディをまとい、「操る喜び」をハイブリッドで表現するという、新しい挑戦を担うモデルです。2026年8月20日には「2027 Limited Edition」も発売されました。
パワートレインは2.0L直列4気筒+2モーターの「e:HEV」で、疑似的な変速フィールとサウンドで走りを演出する「Honda S+ Shift」を搭載。ハイブリッドならではの経済性と、クーペらしいダイレクトな走りを両立します。安全装備は最新のHonda SENSINGを標準装備し、スポーツモデルでも抜かりはありません。
グレードは617万9,800円のモノグレード構成。ボディサイズは全長4,520mm×全幅1,880mm×全高1,355mm、乗車定員は4名(2+2)です。当サイトはファミリーカー専門ですが、「家族ができても、憧れの車を諦めたくない」という読者のために、あえて子育て世代目線でこのクーペを解剖します。
ファミリーカーとしての魅力
①e:HEVによるWLTCモード20km/L台の経済性、「趣味車=ガソリン代地獄」の常識を覆す
プレリュードのe:HEVは、日常域をモーター走行主体でこなすためWLTCモード20km/L台の低燃費を実現(詳細値は公式サイト参照)。ハイパワースポーツの「リッター数km」という世界とは一線を画します。
「維持費が高いから趣味車は無理」という家族会議の定番反論に対し、燃料代とオイル・消耗品コストの現実的な数字で応戦できる、家計に優しいクーペです。
②一応4人乗れる2+2、近距離送迎や子ども1人の買い物なら「できなくはない」
後席は小柄な子どもなら座れるサイズが確保されており、ISOFIX対応チャイルドシート固定機構も装備。保育園への近距離送迎や、子ども1人を乗せてのお出かけ程度なら現実的にこなせます。
「完全な2シーターではない」ことは、家族持ちがこの車を選ぶ際の最後の砦。ロードスターやフェアレディZにはない、プレリュードの隠れた家族適性です。
③最新Honda SENSING標準装備、家族を乗せる日も妥協のない予防安全
衝突軽減ブレーキ、全車速追従ACC、車線維持支援などの最新Honda SENSINGを標準装備。スポーツモデルだからと安全装備を省く思想は一切ありません。
低い重心と高剛性ボディは、危険回避能力という意味での「アクティブセーフティ」でもあり、家族を乗せる日の安心につながります。
④「親が楽しそうに運転する姿」は子どもの記憶に残る、情操教育としてのクーペ
週末の朝、楽しそうに洗車し、嬉しそうにハンドルを握る親の姿——ミニバンでは生まれにくいこの光景は、子どもにとって「大人になるのは楽しそう」という無言のメッセージになります。
クルマ好きの家庭で育った子どもがクルマ好きになる確率は高く、親子共通の趣味の入口としても機能します。「家族のために我慢する親」より「人生を楽しむ親」を見せたい方に。
⑤国産クーペ絶滅時代の希少性、強いリセールバリューで「数年楽しんで売る」が成立
国産クーペが数えるほどしか残っていない今、復活のプレリュードは中古市場でも希少価値が高く、リセールバリューは強含みで推移する公算大。Limited Editionなど特別仕様はさらに資産性が期待できます。
「子どもが小さいうちの数年だけ楽しみ、手狭になったら高く売ってミニバンへ」という出口戦略が現実的に描けるのは、家計的にも大きな安心材料です。
グレードをどう選ぶ?
プレリュードは617万9,800円のモノグレードのため、選ぶのはボディカラーとオプションのみです。
資産性まで考えるなら、話題性のある特別仕様車(2027 Limited Editionなど)や人気色が有利。ただし特別仕様は台数限定・抽選となる場合があるため、販売店で最新の販売方式を確認しましょう。
家族持ちの現実解としては、残価設定ローンで月々負担を平準化しつつ、リセールの強さを活かして数年後に乗り換え判断をする方法が王道です。
チャイルドシートとの相性は?
プレリュードの後席にはISOFIX対応チャイルドシート固定機構が装備されており、規格上の装着は可能です。
ただし2ドアゆえ、装着も乗せ降ろしも前席を倒して狭い開口から行うことになります。毎日の保育園送迎に使うのは正直苦行で、腰への負担も相当です。回転式の大型シートは装着自体が困難なケースもあります。
現実的なラインは「ジュニアシートの小学生を短距離乗せる」まで。乳幼児のいるご家庭は、メインのファミリーカーが別にあることを大前提にしてください。
気になるデメリットは?
プレリュードをファミリーカーとして正直にお伝えする点があります。
後席は大人には非常用で、家族4人での旅行は荷物的にも空間的にも不可能に近いのが現実です。
2ドアのため、チャイルドシートの毎日運用は極めて大変です。乳幼児期のメインカーには絶対になり得ません。
617万9,800円という価格は、家族会議の難易度が最高クラスです。同予算でアルファードすら視野に入ることは覚悟しましょう。
全幅1,880mm×全高1,355mmは駐車場所を選び、立体駐車場の高さはクリアしやすい一方、幅と取り回しには気を使います。
ホンダ シビックとの違いは?ファミリー目線で比較
「プレリュードに憧れるが家族もいる」という方が必ず比較すべきなのが、兄弟モデルの「シビック」(特にe:HEV)です。
プレリュードの強みはデザインと特別感、そして希少性ゆえの資産性です。2ドアクーペのフォルムと所有する高揚感は、シビックでは代替できません。Honda S+ Shiftによる演出も専用の楽しさです。
シビックの強みは4ドア+広い後席+大容量ハッチバック荷室という、家族対応力のすべてです。同系のe:HEVで走りの質も高く、チャイルドシート運用も家族旅行も普通にこなせて、価格は200万円以上安い——冷静に見れば家族持ちの合理解はシビックです。
「合理で選ぶならシビック、それでも心が譲らないならプレリュード」。この2台の間の200万円の差額は、”憧れの値段”です。家族の理解を得られるか、正直に話し合ってから決めてください。
こんなご家庭におすすめ!
- ミニバン等のメインカーが既にあり、2台目枠に人生の夢を積みたいご家庭。
- 子どもが小学生以上になり、自分の時間とお金が少し戻ってきたパパ・ママ。
- 維持費を抑えつつスポーツクーペに乗りたい、e:HEVの経済性に価値を感じる方。
- リセールの強い希少車で、「数年楽しんで売る」出口戦略を描ける計画派のご家庭。
- かつてプレリュードに憧れた世代で、あの名前の復活を自分の人生で祝いたい方。
ファミリーカーとしての総評
※表は横にスクロールできます ↔️
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★☆☆☆ | 2+2の後席は子どもの短距離用。荷室も家族旅行には力不足で、メインカーには成り得ない。 |
| 安全性能 | ★★★★☆ | 最新Honda SENSING標準+低重心の危険回避能力。スポーツモデルでも安全に妥協なし。 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★☆☆☆ | 2ドア+低い着座位置で乗降性は覚悟が必要。チャイルドシートの毎日運用は非現実的。 |
| 運転のしやすさ | ★★★★☆ | e:HEV+Honda S+ Shiftの走りは上質で楽しい。全幅1,880mmの取り回しだけ気を使う。 |
| 維持費・コスパ | ★★★★☆ | クーペとして異例のWLTC20km/L台+強いリセール期待。初期費用618万円が最大の関門。 |
総合評価
★★★★★
3.2 / 5.0点
ホンダ プレリュードは、「e:HEVによるクーペ離れした経済性」「一応4人乗れる2+2という最後の家族適性」「最新Honda SENSINGの安心」「希少性ゆえの強い資産性」という4つの”家族への言い訳”を装備した、それでも本質は純粋なスペシャリティクーペです。ファミリーカーとしての点数は当サイト最低クラス——それでもこの記事を最後まで読んだあなたは、もう試乗予約を考えているはず。人生には、点数で選ばない車があっていい。ただしメインのファミリーカーを先に確保してから、が家族円満の絶対条件です。
*掲載価格・スペックは2026年8月時点の情報です。詳細はホンダ公式サイトまたは販売店でご確認ください。
