レクサスRZのファミリーカーレビュー!レクサス初のBEV専用モデル”電動プレミアムSUV”を子育て世代目線で徹底解説

レクサス RZ
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レクサス RZってどんな車?

レクサスの「RZ」は、2023年3月に登場したレクサスブランド初のBEV(バッテリー電気自動車)専用モデルです。2025年12月にはBEVシステムを全面刷新する大幅改良が実施され、航続距離・走行性能・充電性能のすべてが大きく進化しました。

現在のラインナップは、FWD(前輪駆動)のRZ350e、AWD(DIRECT4)のRZ500e、高性能AWDのRZ550e F SPORTの3モデル。さらに最上位の特別仕様車RZ600e F SPORT Performance(ステアバイワイヤ搭載)も設定されています。

2025年改良後のRZ350e(FWD)は航続距離最大733km(WLTCモード)を実現し、CEV補助金最大130万円の対象。eAxle(電動駆動モジュール)の効率改善やバッテリープレコンディショニング機能の新搭載により、実用的なEVライフが可能な水準に到達しています。

ボディサイズは全長4,805mm×全幅1,895mm×全高1,545mm、ホイールベース2,850mm。NXに近いサイズ感ですが、BEV専用プラットフォーム(e-TNGA)の採用によりフラットなフロアと低重心を実現。価格は約790万円〜約1,244万円です。

ファミリーカーとしての魅力

①EVならではの圧倒的な静粛性、レクサスの上質さが最大限に引き出される

RZ最大のファミリー向けメリットは、EVならではの圧倒的な静粛性です。エンジンがないため走行中のノイズや振動が極めて少なく、レクサスの高い遮音技術と組み合わさることで、国産車最高クラスの静寂空間が実現しています。

赤ちゃんが眠っている際の移動、高速道路での家族の会話、お子さまの動画視聴など、「車内の静けさ」がファミリーの快適性に直結するあらゆる場面で、RZの静粛性は大きな価値を発揮します。加速時のシームレスなモーターの滑らかさも相まって、移動のすべてが上質な体験に変わります。

②航続距離733km+補助金130万円、レクサスのEVが現実的な選択肢に

2025年改良でRZ350e(FWD・version L)の航続距離は最大733km(WLTCモード)に到達。日常の通勤・送迎はもちろん、週末の遠出でも充電を頻繁に気にせず走れる航続距離です。バッテリープレコンディショニング機能の搭載により、寒冷地での充電速度も安定しました。

CEV補助金はversion Lで最大130万円が適用可能。約790万円のRZ350e version Lが補助金込みで約660万円となり、RX350h version L(約760万円)と同等の実質負担でレクサスのBEV SUVが手に入る計算です。

③BEV専用プラットフォームによるフラットフロアと低重心の走り

e-TNGAプラットフォームにより、バッテリーを床下に配置したフラットなフロアを実現。後席の足元にセンタートンネルの出っ張りがなく、足元空間が広々としています。ホイールベース2,850mmはRXと同等で、後席の広さもゆとりがあります。

低重心パッケージにより、コーナリング時の安定感や乗り心地の上質さはガソリン車やHEVのSUVとは一線を画するレベル。AWDモデルに搭載される「DIRECT4」は前後の駆動力を緻密に制御し、雪道でも安心の走行安定性を提供します。

④14インチディスプレイ+レクサス最新安全装備で先進のコックピット

14インチのタッチディスプレイオーディオを全車標準装備し、12.3インチフル液晶メーターと合わせた先進的なコックピット環境を実現。Lexus Safety System+による最新の予防安全技術も全車標準で、プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト、全車速追従レーダークルーズコントロールなどが充実しています。

パノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターも設定可能。調光機能付パノラマルーフ(オプション)は、ボタンひとつで透明⇔遮光を切り替えられ、開放的なドライブ空間を演出します。

⑤ガソリン代ゼロ、自宅充電でランニングコストを大幅削減

BEVの最大のメリットは、ガソリン代が完全にゼロになることです。自宅に充電設備があれば、深夜電力を活用して1kmあたり数円で走行可能。レクサスのプレミアムSUVでありながら、月々の燃料費はコンパクトカー以下に抑えられます。

エコカー減税・グリーン化特例による税金の軽減もあり、トータルの維持費はRXやNXのハイブリッドモデルよりも低く抑えられる可能性があります。

グレードをどう選ぶ?

2025年改良後のRZは多彩なラインナップです。

RZ350e version L(FWD)は、航続距離733km・CEV補助金130万円の最もコスパの高いモデル。ファミリーに最もおすすめです。補助金込み実質約660万円でレクサスのBEV SUVが手に入ります。

RZ500e version L(AWD)は、DIRECT4搭載のAWDモデル。雪国のファミリーや走行安定性を重視する方に。

RZ550e F SPORT(AWD)は、スポーティな走りを追求したF SPORTモデル。走りの楽しさを求めるパパ向けです。

RZ600e F SPORT Performance(AWD)は、ステアバイワイヤ搭載の最上位特別仕様車。レクサスの最先端技術を体感したい方に。

チャイルドシートとの相性は?

レクサスRZの後席にはISOFIXアンカーが装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートの取り付けが可能です。

BEV専用プラットフォームのフラットフロアにより、後席の足元にセンタートンネルの出っ張りがなく、チャイルドシートの設置スペースに余裕があります。ホイールベース2,850mmはRXと同等で、チャイルドシートを設置しても前席との距離に十分なゆとりが確保されます。チャイルドシート2台の横並び設置にも対応しやすい全幅1,895mmのワイドボディです。

全高1,545mmとSUVとしてはやや低めですが、乗り込み口のドア開口部は広く、チャイルドシートへのアクセスは良好です。

気になるデメリットは?

正直にお伝えすると、いくつか気になる点があります。

まず自宅充電環境が事実上必須です。RZを快適に使うには200V充電設備の設置が必要で、マンション住まいで充電設備がないご家庭にはハードルが高い場合があります。

次に価格790万円〜はBEVとしても高額です。トヨタbZ4X(480万円〜)やbZ4X Touring(575万円〜)と比べると大幅に高く、レクサスのプレミアムブランドとしての付加価値に納得できるかがポイント。ただしCEV補助金130万円の適用で実質負担は軽減されます。

また冬場の航続距離低下はBEV共通の課題です。バッテリープレコンディショニング機能の搭載で改善されていますが、寒冷地では航続距離がカタログ値から2〜3割低下する可能性があります。

さらに全幅1,895mmは機械式立体駐車場不可です。都市部のマンション暮らしでは駐車場環境の確認が必須です。

加えて5人乗り・3列シートなし・スライドドアなしです。

bZ4Xとの違いは?ファミリー目線で比較

同じトヨタグループのBEV SUVとして、bZ4XとRZは兄弟車の関係にありますが、ファミリーカーとしての性格は異なります。

bZ4Xは全長4,690mm・480万円〜で、CEV補助金130万円適用で実質350万円台から購入可能。「コスパよくBEVデビューしたい」ファミリーに最適です。

RZは全長4,805mm・790万円〜で、補助金込みでも実質660万円〜。レクサスブランドの上質な内装・静粛性・DIRECT4のAWD制御・14インチディスプレイなど、bZ4Xとは明確に一線を画するプレミアム体験が魅力です。

まとめると、「コスパ重視のBEVデビュー」ならbZ4X、「プレミアムBEVで上質なEVライフ」ならRZという選び分けです。

こんなご家庭におすすめ!

  • レクサスの上質さとBEVの静粛性を組み合わせた、最上級の移動体験を求めるファミリー
  • 自宅に充電環境があり(または設置可能)、環境にやさしいプレミアムSUVが欲しい方
  • bZ4Xでは質感が物足りなく、レクサスブランドのBEVにステップアップしたいご家庭
  • CEV補助金を活用して実質660万円台でレクサスのBEV SUVを手に入れたい方
  • ガソリン代ゼロ+レクサスのプレミアムを両立した次世代のカーライフに興味がある方

ファミリーカーとしての総評

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評価項目 評価 コメント
室内の広さ・使い勝手 ★★★★☆ WB2,850mmでRX同等の後席ゆとり。フラットフロアで足元広々。荷室も十分
安全性能 ★★★★★ Lexus Safety System+全車標準。14インチDA・パノラミックビューも設定可能
乗り降りのしやすさ ★★★★☆ 全高1,545mmのSUVスタイル。ドア開口部広い。スライドドアなし
運転のしやすさ ★★★★★ EVの静粛性+低重心の安定感。DIRECT4(AWD)で雪道も安心
維持費・コスパ ★★★★☆ 790万円〜は高めだが補助金130万円で実質660万円台。ガソリン代ゼロで維持費大幅削減

総合評価

★★★★★

★★★★★

4.0 / 5.0点

レクサスRZは、「プレミアムブランドのBEV SUV」として、レクサスの上質さとEVの静粛性・経済性を最高水準で両立した一台です。自宅充電環境の整備は必要ですが、それさえクリアすれば、ガソリン代ゼロ・圧倒的な静粛性・補助金込み660万円台からの価格設定と、ファミリーにとっての魅力は非常に大きいモデルです。

「家族の移動を、最も静かに、最も上質に、最も環境にやさしく」そんな想いを持つパパ・ママにとって、レクサスRZはレクサスの電動化の未来を体現する、新しい時代のプレミアムファミリーSUVです。

*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はレクサス公式サイトまたは販売店でご確認ください。

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