マツダ CX-3ってどんな車?
マツダの「CX-3(シーエックス スリー)」は、2015年に登場したコンパクトクロスオーバーSUVです。「上質かつスタイリッシュなデザインと走り、あらゆる場面での使いやすさを追求したサイズとパッケージ」を掲げ、10年以上にわたって一線で売り続けてきた長寿モデルです。2025年12月11日に機種体系を変更し、ガソリンモデル「15S Urban Dresser Ⅱ」・ディーゼルモデル「XD Vivid Monotone Ⅱ」の2グレードに整理した最終改良モデルが発売されました。
重要なお知らせ: マツダ公式サイトによると、CX-3は2026年2月末をもちまして、国内向け車両の生産を終了いたしました。 今後のご注文はメーカーおよび販売会社における在庫車でのご対応となり、在庫がなくなり次第販売終了となります。購入を検討されている方は、お近くの販売店にお早めにお問い合わせください。
エンジンは1.5L直列4気筒ガソリン(SKYACTIV-G 1.5)と1.8Lクリーンディーゼルターボ(SKYACTIV-D 1.8)の2種類。いずれも6速電子制御ATを組み合わせ、2WD(FF)と4WDを設定します。ボディサイズは全長4,275mm×全幅1,780mm×全高1,550mm、ホイールベース2,570mm、5人乗り。マツダ公式サイト(mazda.co.jp)掲載の価格は、15S Urban Dresser Ⅱ(2WD)が270万円から、XD Vivid Monotone Ⅱ(4WD)が355万円です。
ファミリーカーとしての魅力
①コンパクトSUVとして扱いやすいボディサイズ、街中でも高速でも軽快に走れる
CX-3最大のファミリー向け強みの一つが、全長4,275mm×全幅1,780mmのコンパクトなボディです。マツダ公式サイトでも「街中でも扱いやすいコンパクトなボディと、高速道路でも軽快に駆け抜けられる走行性能」と謳われており、都市部の駐車場・細い路地・立体駐車場への入庫がしやすく、日常の買い物や子どもの送迎をストレスなくこなせます。最小回転半径は5.3mと良好です。
②充実した安全装備が全車標準、子連れドライブを全方向からサポート
マツダ公式スペック表(2025年12月現在)によると、CX-3の全グレードに以下の安全装備が標準搭載されています。スマート・ブレーキ・サポート(SBS・夜間歩行者検知機能付)・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC・全車速追従機能付)・ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)・後側方接近車両検知(RCTA)・車線逸脱警報システム(LDWS)・AT誤発進抑制制御(前進時/後退時)・リアパーキングセンサー・フロントパーキングセンサー・360°ビューモニター・ヒルローンチアシスト(HLA)・ドライバー・アテンション・アラート(DAA)・交通標識認識システム(TSR)。
コンパクトSUVながらこれだけの安全装備が全グレード標準装備されていることは、子どもを乗せる毎日の移動に確実な安心感をもたらします。
③GVCプラスによる走りの質の高さ、マツダの「人馬一体」を日常で感じられる
CX-3には全車G-ベクタリングコントロールプラス(GVCプラス)が標準搭載されており、コーナリング時の車体安定性・直進時のフラットライドが他のコンパクトSUVと一線を画します。MAZDA3シリーズと同じ走りの哲学が凝縮されており、「コンパクトSUVでも運転が楽しい」と感じさせてくれます。子どもの送迎や週末ドライブのたびに「この車が好きだ」という感覚は、長く乗り続けるうえで大きな価値です。
④上質な内外装デザイン、シートや内装のこだわりがコンパクトSUVの枠を超える
最終改良モデルの装備内容をマツダ公式資料で確認すると、15S Urban Dresser Ⅱは合成皮革+レガーヌ®素材(シート・ドアトリム)、インパネデコレーションパネルはグランリュクス®素材とカッパーアクセントを採用した上質な内装を持ちます。XD Vivid Monotone Ⅱはグランリュクス®素材のシートとドアトリムにピュアホワイト/ライトブラウンのカラーリングを採用。どちらも「コンパクトSUVのシート」という概念を覆す丁寧な作り込みで、長時間乗車でも疲れにくいシートクッションとともに、毎日の移動を心地よく彩ります。
⑤クリーンディーゼル(XD)の実用燃費と走りのトルク感、長距離移動が楽になる
XD Vivid Monotone ⅡのSKYACTIV-D 1.8は、WLTCモード燃費で2WDが約20.0km/L・4WDが約19.0km/Lを実現。軽油価格の経済性と合わせて、週末の家族旅行や帰省での長距離移動ではランニングコストを大幅に抑えられます。また低回転域から太いトルク(最大144N・m/2,000rpm)が出るため、坂道や高速での追い越しでも余裕ある走りを体感できます。
グレードをどう選ぶ?
CX-3は最終改良モデルにてガソリン・ディーゼル各1グレード、2WD/4WDの組み合わせというシンプルな構成です。※価格はマツダ公式サイト(mazda.co.jp)の掲載価格(2025年12月改良・2026年4月時点)に基づきます。
15S Urban Dresser Ⅱ(2WD) 1.5Lガソリン・2WD。ALH(アダプティブLEDヘッドライト)・自動防眩ルームミラーを最終改良で標準化。街乗り中心で雪道や険しい山道がない地域にお住まいのご家庭に適しています。WLTCモード燃費は約17.0km/L。
15S Urban Dresser Ⅱ(4WD) 同エンジンの4WD仕様。冬季の積雪地域や、山間部への家族旅行が多いご家庭にはこちらが安心です。WLTCモード燃費は約15.7km/L。
XD Vivid Monotone Ⅱ(2WD)1.8Lクリーンディーゼルターボ・2WD。高燃費と豊かなトルクで長距離移動が多いご家庭に最適。スーパーUVカットガラス(フロントドア)+IRカットガラスを最終改良で追加。
XD Vivid Monotone Ⅱ(4WD)ディーゼル×4WDの最上位仕様。雪道・山道も安心して走れる全天候対応の最終モデルです。WLTCモード燃費は約19.0km/L。
チャイルドシートとの相性は?
CX-3の後席にはISOFIX対応チャイルドシート固定ロアアンカレッジ(リアシート左右席)とトップテザーアンカレッジ(左右席)が全車標準装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートを正しく固定できます。
全高1,550mmというSUVの車高のおかげで、チャイルドシートへの乗せ降ろしはコンパクトカーやセダンより楽に行えます。ホイールベース2,570mmで後席の足元空間も確保されており、チャイルドシート設置後も前席との適度な距離があります。
ただし全長4,275mmのコンパクトなボディのため、後席の絶対的な広さはミニバン・Cセグメント以上のSUVには及びません。2人のチャイルドシートを並べる場合や、大人3名を後席に乗せる場面では窮屈さを感じることがあります。購入前の試乗で実際の使い勝手をご確認ください。
気になるデメリットは?
長年愛されてきたCX-3ですが、ファミリーカーとして正直にお伝えしたいポイントがあります。
まず最大の問題は生産終了(2026年2月末)という現実です。マツダ公式サイトに明記されているとおり、在庫がなくなり次第販売終了となります。購入を検討される場合、在庫状況の確認が最優先です。
次に後席・ラゲッジの広さの限界。コンパクトSUVとして全長4,275mmのボディゆえ、後席の頭上・足元空間はミドルサイズSUVには及びません。荷室容量も成人4名で旅行荷物を積む場面では工夫が必要です。
また価格の高さという点。最終改良後は15S Urban Dresser Ⅱ(2WD)が270万4,900円からと、登場当初より大幅に価格が上昇しています。同価格帯でCX-30やヴェゼルなどのより新しいコンパクトSUVも検討できる点は正直に把握しておく必要があります。
さらにモデルの古さ。2015年登場のプラットフォームをベースにしており、最新のインフォテインメントシステムやコネクテッド機能はCX-30やCX-5などの新しいマツダ車に比べると限定的です。
CX-30との違いは?ファミリー目線で比較
CX-3を検討する際に必ず比較されるのがマツダ CX-30です。
CX-30は全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,540mmと、CX-3より一回り大きく後席の居住性・ラゲッジ容量が充実しています。2.0Lマイルドハイブリッド(e-SKYACTIV G)や1.8Lクリーンディーゼル(SKYACTIV-D)、さらにe-SKYACTIV Xも設定されており、現行モデルとして継続販売中です。価格はガソリンモデルで約263万円〜と、CX-3の最終モデルと近い価格帯です。
CX-3は全長4,275mmというより小さなボディで都市部での取り回しが楽で、SUVらしい全高1,550mmも確保。ただし後席・ラゲッジはCX-30に劣ります。生産終了により在庫のみの販売となっている点が最大の制約です。
まとめると、「後席の広さ・最新装備・継続販売の安心感」ならCX-30、「CX-3のデザインと走りへの強いこだわり・より小さなボディの取り回し」ならCX-3(在庫確認が前提)です。
こんなご家庭におすすめ!
- CX-3のデザインと走りへの強い愛着があり、在庫のある今のうちに手に入れたいと考えているパパ・ママ
- 全長4,275mmの小さなSUVで都市部での取り回しを最優先にしたいご家庭
- クリーンディーゼル(XD)の燃費と軽油の経済性で長距離移動のコストを抑えたいご家庭
- 子どもが小さく(1〜2人・未就学)、後席の広さより上質な乗り心地とデザインを優先するご家庭
- 雪道や山岳地帯への移動が多く4WDを求めながら、コンパクトなSUVが欲しい方
ファミリーカーとしての総評
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| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★☆☆ | コンパクトSUVとして必要十分。後席・ラゲッジはCX-30・ミドルSUVには及ばない |
| 安全性能 | ★★★★★ | SBS・MRCC(全車速)・BSM・RCTA・360°ビューモニター等が全車標準。非常に充実 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★★★☆ | 全高1,550mmのSUV車高でチャイルドシートへのアクセスが楽。ISOFIX全車標準装備 |
| 運転のしやすさ | ★★★★★ | GVCプラス・コンパクトボディ・最小回転半径5.3mで日常の取り回しが抜群 |
| 維持費・コスパ | ★★★☆☆ | ガソリン約271万円〜と価格は高め。XDディーゼルは燃費・軽油で長期コスト優秀。生産終了が前提 |
総合評価
★★★★★
3.8 / 5.0点
マツダ CX-3は、コンパクトSUVとしての上質なデザイン・GVCプラスの走りの楽しさ・全車標準の充実した安全装備という三つの価値を10年以上磨き続けた、完成度の高い一台です。生産終了という現実的な制約があるなかで、この車を選ぶということは「CX-3でなければならない理由」を持つ方に限られます。在庫のあるうちに、この独自の魅力を持つコンパクトSUVを手に入れたいと思う方にとって、今がまさにそのタイミングです。
「小さく、美しく、走りを楽しみながら、家族を安全に送り届けたい」。そんな想いを持つパパ・ママに、マツダ CX-3は最後の在庫をもって誠実に応える、唯一無二のコンパクトSUVです。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はマツダ公式サイトまたは販売店でご確認ください。

