マツダ CX-5ってどんな車?
マツダの「CX-5(シーエックス ファイブ)」は、2012年の初代登場以来、日本国内で年間約2万台を安定して売り上げるマツダ最量販車種であり、世界100以上の国と地域で累計450万台以上を販売してきたグローバルベストセラーSUVです。現行モデルは2017年にフルモデルチェンジした2代目で、「機能性と造形の美しさを両立」した魂動デザイン・SKYACTIV技術・GVCプラスによる走りの質の高さが一貫して高評価を受けています。全グレードが「サポカーS・ワイド」に該当し、安全性能評価でも高い評価を得ています。
エンジンは3種類。2.0Lガソリン(SKYACTIV-G 2.0)・2.5Lガソリン(SKYACTIV-G 2.5)・2.2Lクリーンディーゼルターボ(SKYACTIV-D 2.2)を設定し、いずれも6速AT・2WD/4WDを選択可能です。ボディサイズは全長4,575mm×全幅1,845mm×全高1,690mm、ホイールベース2,700mm、5人乗り。マツダ公式サイト掲載の価格は20S iセレクション(2.0L・2WD)が約281万円から、最上位のXD スポーツアピアランス(4WD)が約423万円となっています。
重要なお知らせ: マツダニュースルームによると、新型CX-5(3代目)が欧州で2025年7月に世界初公開され、日本を含むその他の市場では2026年中の発売を予定しています。現行モデルはモデル末期にあたりますが、現時点でも毎月安定して販売されており、2025年10月にはXDドライブエディションの追加など商品力向上が続けられています。現行モデルの購入を検討される方は、この点をご理解のうえご判断ください。
ファミリーカーとしての魅力
①ミドルSUVとして広大な室内空間とラゲッジ、家族4〜5人でも余裕の移動が叶う
CX-5のファミリー向け最大の強みのひとつが、ミドルSUVとしての十分な室内空間と荷室容量です。室内長1,890mm×室内幅1,540mm×室内高1,265mmは、CX-30と比べて一回り大きく、後席の足元空間・頭上空間ともに大人4人が長距離移動でも疲れにくいゆとりがあります。ラゲッジスペースは5人乗車時でも約470L(参考値)を確保しており、ベビーカー・大型スーツケース・アウトドア用品・スポーツ用品など、家族のあらゆる荷物をまとめて積み込めます。リアゲートはハンズフリー機能付き電動を上位グレードに設定し、荷物を持ったままでも足をかざすだけで開閉できる実用性も魅力です。
②GVCプラス×SKYACTIV-D 2.2の450N・mトルク、積載フル状態でも余裕のある走りが家族旅行を快適にする
CX-5は全グレードにGVCプラス(G-ベクタリングコントロールプラス)を標準搭載し、コーナリングの安定性と乗員全員の快適性を両立しています。特にXD系の2.2Lクリーンディーゼルターボは最大トルク450N・m(2,000rpm)という圧倒的な低回転トルクが最大の魅力で、家族4人+大きな荷物をフル積載した状態でも高速道路の合流・山岳路の登坂・長距離の追い越しを余裕でこなします。
燃費もWLTCモード約17.4km/L(2WD・マツダ公式スペック表)と優秀で、軽油価格の経済性と合わせて家族の長距離ドライブのコストを大幅に抑えられます。月に数回の帰省や家族旅行が多いご家庭にとって、ディーゼルの走りと経済性の両立は長期的に大きな価値をもたらします。
③充実した安全装備が全グレード標準、子育て世代の毎日の移動を全方向からサポート
マツダ公式サイトの特長ページによると、CX-5は全グレードが「サポカーS・ワイド」に該当します。標準装備のアドバンスト・スマート・ブレーキ・サポート(夜間歩行者検知機能付き)・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付き)・ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)・後退時ブレーキサポート・リアパーキングセンサー・ドライバー・アテンション・アラート(DAA)・交通標識認識システム(TSR)・アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)などの安全装備が、コンパクトSUVより一段上の手厚さで家族を守ります。
上位グレードには360°ビューモニター・ヘッドアップディスプレイ(HUD)・クルージング&トラフィックサポート(CTS)なども設定され、長距離の家族旅行でのドライバー負担を大幅に軽減します。
④最低地上高210mm×全高1,690mmの堂々としたSUVシルエット、どんな場所でも安心して使える
CX-5の最低地上高は210mmと高く、雪道・未舗装路・傾斜のある駐車場など、ファミリーのさまざまなシーンで地面への干渉リスクを低く抑えられます。4WD仕様にはi-ACTIV AWD(マツダ独自のAWDシステム)を搭載し、雪道・悪路でのトラクション確保を支援します。積雪地域や山間部への家族旅行が多いご家庭にとって、4WDと高い最低地上高の組み合わせは日常から非日常まで対応できる頼もしさをもたらします。
全高1,690mmはCX-30(1,540mm)より大幅に高く、チャイルドシートへの乗せ降ろしがより自然な姿勢で行えます。ドア開口部も大きく、後席へのアクセスのしやすさはミドルSUVとして優秀です。
⑤マツダ国内最量販車種としてのブランド信頼性、長く付き合える安心感
CX-5は12年以上にわたってマツダの主力車種として磨かれ続け、全国のマツダ販売店・整備網の充実度・リセールバリューの安定感という観点でも、マツダ車の中で最も「長く安心して乗り続けられる」車種といえます。モデル末期にあっても値引き幅が大きくならないのは、それだけ実際の需要が底堅い証拠でもあります。新型への移行後も現行モデルの中古車価値が保たれやすいことも、安心材料のひとつです。
グレードをどう選ぶ?
CX-5は2.0Lガソリン(20S系)・2.5Lガソリン(25S系)・2.2Lクリーンディーゼル(XD系)の3エンジンと複数グレードで構成されています。2025年10月にXD ドライブエディションが追加され、レトロスポーツエディション・フィールドジャーニーは廃止となりました。
20S iセレクションは2.0Lガソリンの標準グレードで、360°ビューモニター・シートヒーター・運転席パワーシートなど日常の快適装備が充実。約281万円〜と現行CX-5の入門として最もリーズナブルで、街乗り中心のご家庭向けです。
20S ブラックセレクションはブラックのドアミラー・ホイール・ステアリングヒーターを加えた引き締まった外観のスポーティグレード。デザインに個性を求めるご家庭に。
25S スポーツアピアランスは2.5Lガソリン×スポーティな外装デザイン(グロスブラックフロントグリル)・本革シート・シートベンチレーション付きのスタイリッシュな上位ガソリングレード。ガソリンで走りの余裕もほしいご家庭向けです。
XD iセレクションは2.2Lクリーンディーゼルの標準グレード。燃費約17.4km/L(2WD)と低燃費・豊かなトルクで、走行距離が多いファミリーにはガソリン車より長期的にコストが有利です。
XD ブラックセレクションはディーゼル×ブラック外装の個性派。精悍な外観でXD系を選びたいご家庭向けです。
XD スポーツアピアランスは本革シート・BOSEサウンド・シートベンチレーション・HUDなど豪華装備が揃うCX-5最人気グレードのひとつ。走りも装備も妥協したくないご家庭の定番選択肢です。
XD ドライブエディションはナッパレザーシート(ディープレッド)・ピアノブラックの専用外装で精悍さと上質さを両立した最新グレード。ディーゼル最上位として長距離ドライブを上質に楽しみたいご家庭向けです。
チャイルドシートとの相性は?
CX-5の後席にはISOFIX対応チャイルドシート固定ロアアンカレッジ(左右席)とトップテザーアンカレッジが全グレード標準装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートの正しい固定が可能です。
全高1,690mmというミドルSUVの車高のおかげで、チャイルドシートへの乗せ降ろしはコンパクトSUVと比べて格段に楽です。後席ドアの開口部も広く、身をかがめる負担が少ない設計は毎日の送迎で「これが本当に楽だ」と実感できる強みです。ホイールベース2,700mmで後席の足元空間も十分に確保されており、チャイルドシート設置後も前席との間に余裕があります。
2人のチャイルドシートを並べる場合も、ミドルSUVとして後席の横幅が広いCX-5は比較的ストレスなく設置・乗降を行えます。購入前の試乗でご自身のチャイルドシートと組み合わせた使い勝手を必ずご確認ください。
気になるデメリットは?
マツダ最量販車種のCX-5ですが、ファミリーカーとして正直にお伝えしたいポイントがあります。
最も大きな点は現行モデルがモデル末期であることです。マツダニュースルームが公式発表しているとおり、新型CX-5(3代目)が欧州で2025年7月に初公開され、日本では2026年中の発売が予定されています。現行モデルを新車で購入した場合、数年以内に新型が登場するという現実があります。一方で、現行CX-5は8年以上かけて磨かれた完成度の高さと、モデル末期ならではの商品力の充実(2025年10月のXD ドライブエディション追加など)があるのも事実です。
次に約281万円〜423万円という価格帯の高さ。同クラスのRAV4ハイブリッド・フォレスター・カローラクロスなどと比べると、特に上位グレードでは割高感を感じる場面もあります。装備内容やデザインへのこだわりに見合う価値を感じられるかが判断の分かれ目です。
またガソリン車(20S/25S系)の燃費はRAV4ハイブリッドと比べると大きく劣ります。走行距離が多いご家庭はXD系ディーゼルか、燃費最優先ならハイブリッドの競合車も検討される価値があります。
さらに全幅1,845mmという車幅は、機械式立体駐車場(多くが全幅1,850mm以下)ではギリギリか入庫できないケースがあります。生活エリアの駐車環境を事前に必ずご確認ください。
RAV4との違いは?ファミリー目線で比較
CX-5と最も比較されるミドルSUVのライバルが、トヨタのRAV4です。
RAV4はハイブリッド(RAV4 HV)・PHV(RAV4 PHV)・ガソリン(RAV4)の3パワートレインを設定し、特にRAV4 HVのWLTCモード燃費は約20〜22km/LとCX-5 XDのディーゼルと同等以上の燃費を誇ります。ガソリン補給が中心で充電環境がないご家庭でも、高い燃費性能が得られる点が大きな強みです。室内空間・荷室容量もCX-5と同水準で、3列シート仕様(RAV4 PHV)も設定されています。
CX-5はマツダの魂動デザインとGVCプラスによる「走りの楽しさ」という点でRAV4に対して確固たる個性を持ちます。ディーゼル(XD)の低回転トルクの充実感と燃費の良さ・マツダの内装素材へのこだわり・全グレードサポカーS・ワイドの安全性能は、「走りの質感と安全装備にこだわりたい」ご家庭に強く訴求します。
まとめると、「燃費優先でハイブリッドを選びたい・総合的な実用性」ならRAV4 HV、「走りの質感・マツダのデザインへのこだわり・ディーゼルの豊かなトルク感」ならCX-5です。
こんなご家庭におすすめ!
- マツダの走りとデザインのファンで、コンパクトSUVからサイズアップしてミドルSUVに乗り換えたいご家庭
- XD系ディーゼルの豊かなトルクと燃費・軽油経済性で、長距離移動や家族旅行のコストを抑えたいご家庭
- 4WD×最低地上高210mmで積雪地域・山間部・悪路も安心して走りたいご家庭
- 家族5人+大型荷物を積んでも余裕の室内空間と470L級の荷室容量が必要なアクティブなファミリー
- リセールバリューの安定したマツダ最量販車種として、長く乗り続けられる信頼性のある1台を求めるご家庭
ファミリーカーとしての総評
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| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★★★ | ホイールベース2,700mmで後席・荷室ともにファミリー向けの余裕。チャイルドシート設置後も広い |
| 安全性能 | ★★★★★ | 全グレード「サポカーS・ワイド」。夜間歩行者検知SBS・MRCC・BSMなどが標準。安全装備が非常に充実 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★★★★ | 全高1,690mmで乗降が楽。後席ドア開口部も広くチャイルドシートへのアクセスが快適 |
| 運転のしやすさ | ★★★★☆ | GVCプラスで走りは滑らか・安定。全幅1,845mmは駐車場選びに注意が必要 |
| 維持費・コスパ | ★★★☆☆ | 約281万円〜と現行価格は高め。XDディーゼルは燃費・軽油で長期的にコスト優秀。モデル末期の点は要考慮 |
総合評価
★★★★★
4.3 / 5.0点
マツダ CX-5は、「ミドルSUVとしての広い室内と荷室」「SKYACTIV-D 2.2の走りと燃費」「全グレードサポカーS・ワイドの手厚い安全装備」「12年以上磨かれた完成度」を兼ね備えた、国内ミドルSUVの確固たる定番です。新型の国内発売が2026年中に控えているという正直な事実はあるものの、現行モデルの商品力と完成度は依然としてトップクラスであり、「今のCX-5が好きだから現行モデルを選ぶ」という選択には十分すぎる理由があります。
「家族4〜5人で、走りと安全と積載性のすべてを高水準で求めたい」。そんなパパ・ママに、マツダ CX-5は10年以上変わらぬ信頼と完成度で応える、ファミリーミドルSUVの王道です。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はマツダ公式サイトまたは販売店でご確認ください。

