三菱 エクリプスクロスのファミリーカーレビュー!クロスオーバーSUVを子育て世代目線で徹底解説

三菱 エクリプスクロス
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三菱 エクリプスクロスってどんな車?

三菱自動車の「エクリプス クロス」は、2018年3月に日本販売を開始したグローバル戦略クロスオーバーSUVです。「Daring Grace(大胆にして、優雅)」をデザインコンセプトとした流麗なシルエットと三菱のダイナミックシールドフロントデザインが特徴で、2020年のデザイン刷新でグッドデザイン賞を受賞しています。

最新改良は2023年12月7日で、三菱自動車公式ニュースリリースによりマルチアラウンドモニター付きのスマートフォン連携ナビゲーションが全車に標準装備されました。

なお、三菱自動車公式サイトによると現在PHEVモデル全グレードおよびガソリンモデルのMグレードは生産を終了しており、現行の販売グレードはガソリンモデルのG・BLACK Edition・P(各2WD/4WD)のみとなっています。三菱公式サイトの価格はG(2WD)が約312万円から、P(4WD)が約352万円となっています。ボディサイズは全長4,545mm×全幅1,805mm×全高1,685mm、5人乗りです。WLTCモード燃費は2WDで13.4km/L、4WDで12.4km/Lです。

ファミリーカーとしての魅力

①グッドデザイン賞受賞の流麗なフォルム×ダイナミックシールド、「カッコいいファミリーカー」としてデザインにこだわるご家庭に

エクリプスクロスは2020年のデザイン刷新でグッドデザイン賞を受賞しており、SUVとしての力強さと欧州的な流麗さを融合したスタイリングが高く評価されています。後端を落とし込んだクーペライクなルーフラインと六角形をモチーフにしたシャープなリヤデザインが組み合わさった外観は、国産コンパクトSUVの中でも特に個性的です。

三菱のダイナミックシールドフロントデザインと合わさり、「SUVらしさ」「スポーティさ」「上質さ」のバランスが高次元でとれたスタイルは、「デザインにこだわりたいが実用性も妥協したくない」子育て世代のご家庭に向いています。特別仕様車BLACK Editionではブラックのアクセントカラーが内外装の要所に施され、よりスポーティで精悍な印象となっています。

②ガソリン4WD車のS-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)×電子制御4WDで、雨・雪道も安定した走り

4WDモデルに搭載されるS-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)は、4輪の駆動力・制動力を最適に制御して優れた操縦性と高い走行安定性を実現する三菱独自の車両運動統合制御システムです。電子制御4WDと組み合わせることで、ドライバーの意思と走行状況を読み取り、雨天・圧雪路・傾斜のある未舗装路などあらゆる状況で安定した走行性能を発揮します。

週末のキャンプ場・スキー場・悪天候の帰省など、子どもを乗せてのドライブで路面状態が変化するシーンでの安心感は、ファミリーカーとして重要な要素です。2WDモデルでも1.5Lターボエンジンの力強いトルクで街中から高速道路まで余裕ある走りを実現しています。

③e-Assist全車標準・マルチアラウンドモニター付きスマホ連携ナビ全車標準(2023年改良)、安全性と利便性が充実

全グレードに三菱e-Assistが標準装備されており、衝突被害軽減ブレーキ(歩行者・自転車運転者検知付き)・踏み間違い衝突防止アシスト・車線逸脱警報システム&防止支援機能・オートマチックハイビームなどが含まれます。2023年12月の改良でマルチアラウンドモニター付きのスマートフォン連携ナビゲーションが全グレードに標準装備となり、周囲の安全確認と経路案内が全グレードで利用できるようになりました。

G以上のグレードではレーダークルーズコントロールシステム(ACC)・ヘッドアップディスプレイ・電動パーキングブレーキ(ブレーキオートホールド付)も装備されており、高速道路での長距離移動でのドライバー疲労軽減と安全機能が充実しています。

④1.5Lターボエンジン×INVECS-III 8速スポーツモードCVT、スポーティで力強い走りで家族ドライブを楽しくする

搭載する1.5L直噴MIVECターボエンジンは最高出力150ps・最大トルク245Nmを発揮し、INVECS-III 8速スポーツモードCVTとの組み合わせで力強くスポーティな走りを実現しています。一般道での余裕ある加速・高速道路での合流・坂道での走行でも、4名乗車時でも不満を感じにくいパワーがあります。

「軽自動車では物足りない、でもミニバンほど大きくなくていい」という子育て世代のご家庭にとって、コンパクトSUVとして程よいサイズ感と力強い走りのバランスがエクリプスクロスの魅力です。

⑤エレクトリックテールゲート・後席USBポート・後席シートヒーターなど充実した快適装備、家族みんなが快適に過ごせる車内

G・P・BLACK Editionグレードにはエレクトリックテールゲートが装備されており、ボタン操作または足でのキック操作でリヤゲートを自動開閉できます。荷物を両手に持ったまま・子どもを抱っこしたままでもリヤゲートを開けられる便利さは、日常の荷物積み下ろしで実感できます。

後席にはUSBポートが装備されており、後席の子どものスマートフォン・タブレット充電にも対応しています。後席シートヒーターも標準装備(G・P・BLACK Edition)されており、冬の寒い日でも後席の家族が快適に過ごせます。本革巻ステアリングや上質なコンビネーションシートなど、毎日乗る車としての満足感を高める装備が揃っています。

グレードをどう選ぶ?

現行エクリプスクロスはガソリンモデルの3グレード構成(各2WD/4WD)です。

G(2WD/4WD)はACC・ヘッドアップディスプレイ・電動パーキングブレーキ・本革巻ステアリング・マルチアラウンドモニター付きナビが揃う主力グレードです。装備と価格のバランスが最もよく、多くのご家庭に向いた選択肢です。約312万円(2WD)〜。

BLACK Edition(2WD/4WD)はGをベースにブラックのアクセントカラーを内外装に配した特別仕様車です。スポーティで精悍なスタイルを好むご家庭向けです。約330万円(2WD)〜。

P(2WD/4WD)は充実した快適装備が揃う最上位グレードです。装備を全部入りで楽しみたいご家庭向けです。約330万円(2WD)〜約352万円(4WD)。

なおPHEVモデル・ガソリンMグレードは生産終了となっています。

チャイルドシートとの相性は?

エクリプスクロスの後席にはISOFIX対応チャイルドシート固定ロアアンカレッジとトップテザーアンカレッジが装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートの正しい固定が可能です。

ヒンジドア(通常の開き戸)のため、スライドドア車(eKスペース・デリカミニ等)と比べて駐車場の隣の車との距離が狭い場合はドア開閉に制約が生じます。ただし全高1,685mmのSUVとして後席への乗り込みがしやすく、2020年改良以降は後席頭上空間にも余裕が確保されています。日常的に広い駐車スペースを利用できる環境であれば問題なく使えます。

なお全高1,685mmは多くの立体駐車場の全高制限(1,550mm)を超えるため、ご利用の駐車場の制限高を事前にご確認ください。

気になるデメリットは?

エクリプスクロスをファミリーカーとして正直にお伝えする点があります。

スライドドアがないことは、毎日チャイルドシートへの乗せ降ろしを行うご家庭にとって最大の不便点です。eKスペース・デリカミニ等のスライドドア車と比べて、駐車場環境によっては後席アクセスに制約が生じます。

WLTCモード燃費が2WDで13.4km/L・4WDで12.4km/Lと、コンパクトSUVとしてやや平凡な水準です。軽自動車(シフォン・ステラ等)やコンパクトハイブリッド(フリード等)と比べると燃料費の面で見劣りします。

また現行はガソリンG・BLACK Edition・Pの3グレードのみで、価格帯は約312万円〜352万円とコンパクトSUVとして高めの設定です。フリードやシエンタなどスライドドア付きコンパクトミニバンの上位グレードと競合する価格水準であるため、「デザインや走りへのこだわり」がない場合はスライドドアミニバンの検討もおすすめします。

日産 キックスとの違いは?ファミリー目線で比較

エクリプスクロスの競合として同じ価格帯・コンパクトSUVカテゴリの日産「キックス」との違いを整理します。

エクリプスクロスは1.5Lターボエンジン+8速スポーツモードCVTで力強い走りと高い悪路走破性(S-AWC 4WD)が強み。グッドデザイン賞受賞のクーペライクなスタイリングと三菱ダイナミックシールドの存在感が個性です。アウトドア・雪道・悪路に強いSUVらしさを重視するご家庭に向いています。

日産 キックスはe-POWER(シリーズ式ハイブリッド)搭載で燃費性能が高く(WLTCモード約22km/L)、モーター駆動のスムーズな加速が特徴です。日常の近距離移動・街乗りでの経済性を重視するご家庭に向いています。

「走破性・デザインの個性」を重視するならエクリプスクロス、「燃費の良さ・街乗り快適性」を重視するならキックス、という選び方が目安になります。どちらもスライドドアなし・5人乗りSUVという共通点があるため、チャイルドシートの乗せ降ろし頻度が高いご家庭には両車ともスライドドア車との比較検討もあわせておすすめします。

こんなご家庭におすすめ!

  • グッドデザイン賞受賞の流麗なクーペライクSUVデザインで、「ファミリーカーでもデザインを妥協したくない」ご家庭。
  • S-AWCの高精度4WD制御で、雨・雪道・未舗装路でも安定した走りを求めるアクティブなご家庭。
  • 1.5Lターボの力強い走りと、ACC・ヘッドアップディスプレイ等の充実した装備を楽しみたいご家庭。
  • 軽自動車では物足りないが3列シートミニバンは不要で、5人乗りコンパクトSUVのサイズ感がちょうどよいご家庭。
  • 週末のキャンプ・スキー場・アウトドアを家族で楽しみながら、普段の街乗りでもスタイリッシュに乗れる一台を探しているご家庭。

ファミリーカーとしての総評

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評価項目 評価 コメント
室内の広さ・使い勝手 ★★★☆☆ 5人乗りSUVとして家族4〜5名の日常使いには十分。クーペライクなルーフでも後席頭上は2020年改良以降余裕あり。スライドドアなし。
安全性能 ★★★★☆ e-Assist全車標準・マルチアラウンドモニター付きナビ全車標準(2023年改良)・ACC・S-AWC(4WD)で安全性と走行安定性が高い水準。
乗り降りのしやすさ ★★★☆☆ スライドドアなしのヒンジドア。エレクトリックテールゲートは荷物積み込みに便利。狭い駐車場での後席アクセスは制約が生じる場合がある。
運転のしやすさ ★★★★☆ 1.5Lターボの余裕ある走り・S-AWCの高精度4WD・ACC・HUDで快適なドライブが可能。燃費はコンパクトSUVとして平凡な水準。
維持費・コスパ ★★★☆☆ 現行はG〜Pの約312万円〜352万円のみ。スライドドア付きコンパクトミニバン上位グレードと競合する価格帯。デザインや走りへのこだわりが活きる設定。

総合評価

★★★★★

★★★★★

3.5 / 5.0点

三菱 エクリプスクロスは、「グッドデザイン賞受賞の流麗なクーペライクSUVスタイル」「S-AWC(4WD)の高精度四輪制御で雨雪路も安定した走り」「e-Assist&マルチアラウンドモニター全車標準の充実した安全装備」という3つの個性ある強みを持つクロスオーバーSUVです。スライドドアがなく毎日のチャイルドシート乗せ降ろしではスライドドア車に劣り、燃費もやや平凡なため「ファミリーカーとしての純粋な総合点」では3.5点が妥当です。しかし「デザインにこだわりたい」「スポーティなSUVで家族ドライブを楽しみたい」「週末のアウトドアでも活躍する一台にしたい」という具体的なニーズを持つご家庭には、エクリプスクロスは唯一無二のスタイルで応えてくれます。


*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細は三菱公式サイトまたは販売店でご確認ください。

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