三菱 eKスペースってどんな車?
三菱自動車の「eKスペース」は、三菱eKシリーズのスーパーハイトワゴンです。2025年10月29日に第3世代へフルモデルチェンジし、三菱公式ニュースリリースによると「日常を安全・安心かつ快適に過ごせる”私の日常に安らぎが寄り添うクルマ”」をコンセプトに、内外装のデザイン・走行性・安全性・使い勝手を全方位で進化させました。発売初日だけで1万台を突破する好発進を見せ、2026年次RJCカーオブザイヤーも受賞しています。日産「ルークス」が姉妹車です。
新型最大のトピックは、室内長を従来比+115mm拡大したことと、軽自動車初となる「接近時アンロック」「降車時オートロック」の採用です。さらに外観は黒い帯でつながるフロントグリルとキューブ型LEDヘッドランプに刷新されています。
グレードはM・Gの2グレードで、各グレードに2WD・4WDが選択可能です。三菱公式サイトの価格はM(2WD)が約175万円から、G(4WD)が約195万円となっています。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,785mm(4WD:1,805mm)、ホイールベース2,495mm、4人乗りです。WLTCモード燃費はM・G ともに2WDで21.0km/Lです。
ファミリーカーとしての魅力
①両側電動スライドドア(G)・軽自動車初の接近時アンロック・降車時オートロックで、毎日の乗せ降ろしが格段に便利に
eKスペースのファミリー向け最大の強みは両側スライドドア(Gグレード:両側電動、Mグレード:助手席側電動)です。スーパーハイトワゴンのスライドドアにより、狭い駐車場でも隣の車を気にせず後席ドアを大きく開けられ、チャイルドシートへの乗せ降ろしが格段に楽になります。
さらに新型では軽自動車初となる「接近時アンロック」と「降車時オートロック」が採用されました。キーを携帯したまま車に近づくとロックが解除される接近時アンロックと、電動スライドドアのハンズフリー機能を組み合わせることで、両手が荷物でふさがっている状態・子どもを抱っこしている状態でもドアを開けて乗り込めます。また降車時オートロックにより、ドアを閉めた後に自動で施錠されるため、鍵の閉め忘れリスクも軽減されます。これらの機能は毎日の保育園・幼稚園の送り迎えで繰り返す乗降の手間を現実的に減らしてくれます。
②室内長+115mm・Aピラー見直しによる広い前方視界・フラットフロアで、家族全員が快適に過ごせる室内空間
第3世代eKスペースは、Aピラーの位置・角度を見直して室内長を従来比+115mm拡大しました。後席の足元空間が広がり、大人が後席に座っても余裕を感じられる居住性の向上が実現しています。また、Aピラー自体を細くしたことで前方視界が大きく改善され、運転のしやすさと室内の開放感が高まっています。
後席フロアにはフラットフロアを採用しており、後席乗員の足元が安定しています。スーパーハイトワゴンとして全高1,785mm(4WD:1,805mm)という天井高を確保しており、大人が乗っても頭上空間に余裕があります。チャイルドシートを設置した後でも前後席のスペースを確保しやすく、家族全員でのドライブで窮屈感を感じにくい室内設計です。
③e-Assist全車標準・ドライブモードセレクター・プラズマクラスターエアコン、安全と快適を両立した先進装備
全グレードに三菱e-Assistが標準装備されており、衝突被害軽減ブレーキ(歩行者・自転車運転者検知付き)・踏み間違い衝突防止アシスト・車線逸脱警報システム&防止支援機能・オートマチックハイビーム・前方衝突予測警報・先行車発進通知・ふらつき警報・標識認識システムが含まれます。子どもを後席に乗せて毎日走る車に、充実した安全性能が全グレード標準で備わっている点はファミリー向けとして重要です。
新型からドライブモードセレクター(POWER・NORMAL・ECO)が採用され、走行シーンや好みに合わせてエンジンレスポンスを切り替えられます。エアコンにはプラズマクラスターが搭載されており、車内の空気清浄・除菌・脱臭をサポートします。子どもが乗車する車内の清潔な空気環境を気にするご家庭に向いた装備です。
④7インチカラー液晶メーター一体型パネル・新色デニムブルーパール含む全8色、先進的なインテリアと個性的なデザイン
新型eKスペースのインテリアは、7インチカラー液晶メーターと一体型パネルを採用した先進的なコックピットデザインに刷新されました。グレーの内装カラーを基調とした柔らかな印象のデザインで、性別・年代を問わず好まれる上質な雰囲気を演出しています。インパネにはUSBポートと併設した収納スペースなど使い勝手のよい収納が充実しています。
外観は新色「デニムブルーパール」を含む全8色のボディカラーが用意されており、黒い帯でつながるフロントグリルとキューブ型LEDヘッドランプの組み合わせが高級感と親しみやすさを両立させた印象的なフロントデザインとなっています。三菱らしい力強さを残しながらも、eKクロスのSUVテイストとは異なる、スタイリッシュでファミリーフレンドリーなデザインです。
⑤RJCカーオブザイヤー受賞・発売初日1万台突破・WLTCモード21.0km/Lの安定した燃費、信頼性と経済性を両立
新型eKスペースは2026年次RJCカー オブ ザ イヤーを受賞(2025年11月11日)しており、自動車評論家・専門家からの高い評価が裏付けられています。また、発売初日だけで1万台を突破するという市場の支持も明確です。
WLTCモード燃費はM・G ともに2WDで21.0km/Lと安定した水準で、日常の近距離送迎・買い物から週末の少し遠いお出かけまで、燃料費を抑えながら使い続けられます。約175万円〜という価格は軽スーパーハイトワゴンとして標準的な設定で、軽自動車税・維持費の安さと組み合わせると、ファミリーの日常の1台として維持しやすい車です。
グレードをどう選ぶ?
eKスペースはシンプルなM・G の2グレード構成です。
M グレードはe-Assist標準・助手席側電動スライドドア・接近時アンロック・降車時オートロックが装備されたエントリーグレードです。両側電動スライドドアは非搭載ですが、助手席側は電動で使えます。コストを抑えながら新型の主要機能を使いたいご家庭向けです。
G グレードは両側電動スライドドア(ハンズフリー機能付き)・スマートキー・プッシュスタート・オートエアコン・シートヒーター(前席)など快適装備が揃う主力グレードです。毎日の送り迎えで運転席・助手席どちらからでも自動でスライドドアを開閉できる両側電動は、子育て世代の日常使いで大きく便利さが異なります。多くのご家庭にとってGグレードがバランスのよい選択肢です。
チャイルドシートとの相性は?
eKスペースの後席にはISOFIX対応チャイルドシート固定ロアアンカレッジとトップテザーアンカレッジが装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートの正しい固定が可能です。
スーパーハイトワゴンのスライドドアにより後席への開口幅が広く確保されており、チャイルドシートへの乗せ降ろしも比較的自然な姿勢で行えます。全高1,785mmの高い天井・室内長+115mmの拡大により、後席チャイルドシート設置後も頭上・足元に余裕があります。Gグレードの両側電動スライドドアとハンズフリー開閉機能・接近時アンロックを組み合わせると、子どもを抱っこしたまま・荷物を持ったままでも後席にアクセスできる便利さが日常の送り迎えで実感できます。
全高1,785mm(4WD:1,805mm)は多くの立体駐車場の全高制限(1,550mm)を超えるため、ご利用の駐車場の制限高を事前にご確認ください。
気になるデメリットは?
新型eKスペースをファミリーカーとして正直にお伝えする点があります。
シフォン(タント)のミラクルオープンドアに比べると開口幅は狭い点があります。シフォンは助手席Bピラーレスのミラクルオープンドアによりフロントドアとリアスライドドアを同時に開けると最大1,490mmの開口幅が実現しますが、eKスペースは通常のスライドドアのため開口幅はそれより狭くなります。「チャイルドシートへの乗せ降ろしで最大限の開口幅を求める」場合はシフォン系が優位です。
またマイルドハイブリッド機構が新型から廃止されており、旧型eKスペースのマイルドHVによるモーターアシストの滑らかさは新型では体感できません(エンジン・CVT改良により燃費は21.0km/Lを確保しています)。
さらに4人乗りのスーパーハイトワゴンのため、後席に子ども2名+大人2名の4名乗車+大型荷物の同時積載は手狭な場合があります。大人数での遠距離旅行での積載量には限界があります。
日産ルークスとの違いは?ファミリー目線で比較
eKスペースの姉妹車である日産「ルークス」との違いを整理します。基本的なプラットフォーム・エンジン・ボディサイズは共通ですが、外観デザイン・インテリアの色調・グレード構成が異なります。
eKスペースは三菱らしい力強さとスタイリッシュさを融合させたデザインで、プラズマクラスターエアコン・接近時アンロック・降車時オートロックなど独自の機能を持ちます。ルークスは日産らしいデザインと日産プロパイロット(高速道路運転支援)をGグレードに設定(三菱のMI-PILOTに相当)するほか、SOSコールが一部グレードに設定されています。三菱販売店でのサービスを希望する場合はeKスペース、日産販売店でのサービスを希望する場合はルークスという選択が現実的です。
こんなご家庭におすすめ!
- 両側電動スライドドアとハンズフリー機能・接近時アンロックで、毎日の保育園・幼稚園の送り迎えでの乗せ降ろしを徹底的に便利にしたいご家庭。
- 室内長+115mmのゆとりある空間と高い天井で、家族全員が快適に過ごせるスーパーハイトワゴンを探しているご家庭。
- RJCカーオブザイヤー受賞・発売初日1万台突破の新型で、最新の安全装備と先進的なインテリアを手に入れたいご家庭。
- 三菱販売店でのアフターサービスを受けながら、eKシリーズの中でファミリー向けに最も使い勝手のよい軽自動車に乗りたいご家庭。
- プラズマクラスターエアコンで車内空気の清潔さにもこだわりたいご家庭。
ファミリーカーとしての総評
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| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★★★ | 室内長+115mm・全高1,785mmのスーパーハイトワゴン。後席の足元空間・頭上空間ともに十分なゆとりがある。 |
| 安全性能 | ★★★★☆ | e-Assist全車標準で歩行者・自転車検知の衝突被害軽減ブレーキ等が充実。RJCカーオブザイヤー受賞で安全性の高さが評価されている。 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★★★☆ | 両側スライドドア(G:両側電動・ハンズフリー)・軽自動車初の接近時アンロックでチャイルドシート乗せ降ろしが便利。シフォンのミラクルオープンドアほどの開口幅はない。 |
| 運転のしやすさ | ★★★★☆ | Aピラー見直しで前方視界が大幅改善。ドライブモードセレクターで走行フィーリングも調整可能。軽自動車の小回りで日常使いに優れる。 |
| 維持費・コスパ | ★★★★☆ | 約175万円〜と軽スーパーハイトワゴンとして標準的な価格。WLTCモード21.0km/Lの安定した燃費と軽自動車税でランニングコストを抑えやすい。 |
総合評価
★★★★★
4.0 / 5.0点
三菱 eKスペース新型は、「両側電動スライドドア+軽自動車初の接近時アンロック・降車時オートロックによる日常の乗降の便利さ」「室内長+115mmの広い居住空間」「e-Assist全車標準の充実した安全性能」「RJCカーオブザイヤー受賞で証明された商品力」という強みが揃った、ファミリー向けの軽スーパーハイトワゴンとして高く評価できる一台です。シフォンのミラクルオープンドアほどの開口幅はなく、4人乗りの軽規格という制約は変わりませんが、「三菱ブランドでスライドドア付きの広い軽自動車に乗りたい」「最新の安全装備と先進機能を求める」ご家庭には、新型eKスペースはしっかり応えてくれます。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細は三菱公式サイトまたは販売店でご確認ください。

