スバル シフォンってどんな車?
スバルの「シフォン(CHIFFON)」は、スバル公式ニュースリリースに明記のとおりダイハツ工業からのOEM供給の軽スーパーハイトワゴンです。ダイハツ「タント」が姉妹車にあたります。現行の4代目は2019年7月25日に発売され、2024年10月3日に最新の一部改良が実施されました。
今回の改良では、コーナーセンサー(リヤ)を2個から4個に変更し後退時の安全性を向上。あわせて新バリエーション「シフォン トライ」が追加され、アウトドアシーンで映えるアクティブなフロントフェイス・ルーフレール・専用カラー・後席防水加工シートバックを持つクロスオーバーテイストのモデルがラインアップに加わりました。
グレードはL・G・カスタムR・カスタムRS(ターボ)・トライの5種類で、各グレードに2WD・4WDの選択が可能です。スバル公式サイトの価格はL(2WD)が約148万円から、カスタムRS(4WD)が約211万円となっています。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,755mmの軽自動車規格、5人乗りです。
ファミリーカーとしての魅力
①助手席側ミラクルオープンドア×両側スライドドアで、チャイルドシートへの乗せ降ろしが段違いに楽になる
シフォン最大のファミリー向け強みが、助手席側のミラクルオープンドアです。助手席のBピラーをドアに内蔵した構造により、フロントドアとリアスライドドアを同時に開けると開口幅が最大1,490mmという圧倒的な広さになります。赤ちゃんや小さな子どもをチャイルドシートに乗せ降ろしする際に、体を大きくひねったり奥まで手を伸ばしたりする必要がなく、ほぼ正面から自然な姿勢でアクセスできます。
G以上の両側パワースライドドアは、手を使わず自動で開閉でき、荷物を抱えた状態・子どもと手をつないだ状態でも後席ドアを開けられます。雨の日に急いで子どもを乗せるとき、保育園の送り迎えで毎日繰り返すチャイルドシートへの乗せ降ろし、駐車場で隣の車が近くても安心して乗り降りできる広い開口部。シフォンのスライドドアはファミリーの日常をあらゆる場面でサポートします。
②クラストップレベルの室内高・広い室内空間と運転席ロングスライドで、軽自動車とは思えない開放的な車内
シフォンは全高1,755mmの軽スーパーハイトワゴンとして、クラストップレベルの室内高と広い室内空間を実現しています。大人が後席に座っても頭上に余裕があり、チャイルドシートを設置した後でも窮屈感がありません。後席のシートバックを前方に倒せば大きな荷室スペースが生まれ、ベビーカー・大型荷物・子どもの遊び道具なども積み込めます。
GグレードとGワゴン系には運転席ロングスライド機能が搭載されており、後席へ荷物を積むときや子どもを乗せるときにシートを前方に大きくスライドさせることで後席側からのアクセスが楽になります。軽自動車でありながら、ミニバン的な使い勝手の高さが実現されており、子育て世代の「毎日の繰り返し作業を少しでも楽にしたい」という現実的な要求に応えます。
③スマートアシスト全車標準・コーナーセンサー4個(2024年10月改良)、軽自動車でも基本安全装備が揃う
全グレードにスマートアシスト(ダイハツ工業の登録商標)が標準装備されており、衝突警報機能・衝突回避支援ブレーキ(対車両・対歩行者)・車線逸脱警報・誤発進抑制機能・先行車発進お知らせ機能などが含まれます。子どもを後席に乗せて毎日乗る軽自動車に、衝突回避支援が標準で備わっている安心感は大切な点です。
2024年10月の改良でコーナーセンサーがリヤ2個から4個に増加し、後退時の安全確認がより細かく行えるようになりました。狭い駐車場・保育園の送迎時の縦列駐車など、後退の機会が多い日常での安全性向上に直結する改良です。L以外の全グレードでは電動パーキングブレーキ・オートブレーキホールドが標準装備され、坂道での発進・駐車操作も安心して行えます。
④軽自動車規格の小回りで都市部の駐車場・狭い路地も安心、税金・維持費が抑えられる軽自動車のコスパ
シフォンは軽自動車規格(全長3,395mm×全幅1,475mm)のコンパクトなボディで、取り回しのよさと維持費の安さを兼ね備えています。軽自動車の自動車税は年間1万800円と普通車の数分の一で、軽自動車保険料・車検費用なども一般的に普通車より安く抑えられます。子育て家族の家計管理において、毎年の車両維持費を軽減できる軽自動車の経済的メリットは長期的に積み重なります。
燃費はNAエンジン車でWLTCモード約23〜25km/L、ターボエンジン(カスタムRS)でも約22km/Lと、スーパーハイトワゴンとして良好な数値です。毎日の保育園・幼稚園送迎・買い物という日常の近距離使用を主体とする子育て世代にとって、ガソリン代を抑えられる経済性は日々の家計に直接効いてきます。
⑤シフォン トライ(2024年10月新設定)でアクティブなアウトドアスタイル、子育てとアウトドアを両立したい家族にも選択肢が広がる
2024年10月に新たに設定されたシフォン トライは、アウトドアシーンで映えるアクティブなフロントフェイス・ルーフレール・専用カラー(レイクブルーメタリック・フォレストカーキメタリック等)・後席防水加工シートバック・オレンジアクセントカラーを備えたクロスオーバーテイストのバリエーションです。
通常のシフォンのスライドドアや室内の使い勝手はそのままに、よりアクティブな外観と後席防水シートを組み合わせており、週末のキャンプ・公園遊び・海水浴などアウトドアを楽しむ子育て家族に向いた仕立てです。「軽のスーパーハイトワゴンを選びたいが、普通のファミリーカーらしいデザインは少し物足りない」というご家庭に新たな選択肢を提供しています。
グレードをどう選ぶ?
シフォンは用途とご予算に応じて幅広く選べます。
Lはシフォンのエントリーグレードです。スマートアシスト・片側スライドドア(助手席側)が装備されますが、電動パーキングブレーキ・オートブレーキホールドは非搭載です。予算を最優先するご家庭向けです。
Gはシフォンの主力グレードで、両側パワースライドドア・電動パーキングブレーキ・オートブレーキホールド・シートヒーターが装備されます。日常の使い勝手とコストのバランスが最もよい選択肢です。
カスタムRはスタイリッシュなカスタム系フロントフェイスと充実装備のモデルです。スポーティな外観を求めるご家庭向けです。
カスタムRSはカスタム系の最上位で、ターボエンジン搭載・15インチアルミ・本革巻ステアリングを装備します。高速道路での合流・坂道でもターボの余裕ある加速を楽しみたいご家庭向けです。
トライはアウトドアテイストの外観・ルーフレール・後席防水シートバックが特徴の新バリエーションです。アクティブなデザインと実用性を両立させたいご家庭向けです。
チャイルドシートとの相性は?
シフォンのチャイルドシートとの相性は、スーパーハイトワゴンの中でも特に優れています。ISOFIX対応チャイルドシート固定ロアアンカレッジとトップテザーアンカレッジが後席に装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートの正しい固定が可能です。
ミラクルオープンドアによる最大1,490mmの開口幅は、チャイルドシートへの乗せ降ろしをほぼ正面から自然な姿勢で行える軽自動車随一の利便性です。全高1,755mmのスーパーハイトボディは後席への乗り込みがしやすく、チャイルドシートを設置した後でも後席の頭上空間に余裕があります。軽自動車のチャイルドシート相性として、フリードやステップワゴンのミニバンには及びませんが、同クラスの軽スーパーハイトワゴンの中では最高水準の乗せ降ろしのしやすさです。
気になるデメリットは?
シフォンは子育て世代に対して非常に高い実用性を持ちますが、正直にお伝えする点があります。
OEM車であるためスバル独自の技術が搭載されていない点は把握が必要です。アイサイト・シンメトリカルAWD・水平対向エンジンは搭載されておらず、安全装備はダイハツのスマートアシストベースです。スバルのSUV(クロストレック・フォレスターなど)と同等の高度運転支援機能・悪路走破性を期待するご家庭には向いていません。
また軽自動車規格ゆえの高速道路での余力の少なさは把握しておく必要があります。NAエンジン車で高速道路を長距離走行する際、特に坂道での加速やトンネル内走行では余裕が限られます。高速道路の長距離移動が多いご家庭にはターボエンジンのカスタムRSが適しています。
さらに全高1,755mmは多くの立体駐車場の全高制限(1,550mm)を超えるため、マンションや商業施設の立体駐車場でのご利用制限が生じる場合があります。購入前に生活圏の駐車場の制限高を確認することをおすすめします。
ダイハツ タントとの違いは?ファミリー目線で比較
シフォンの姉妹車であるダイハツ「タント」との違いを整理します。基本的なプラットフォーム・エンジン・ミラクルオープンドア・室内寸法はほぼ共通ですが、ブランド・デザイン・一部装備に違いがあります。
タントを選ぶ理由としては、ダイハツ販売店での充実したサービス・タント固有のグレード構成・カラー展開の豊富さなどが挙げられます。一方シフォンを選ぶ理由は、スバル販売店でのアフターサービスを受けたい・スバルブランドを統一したい・スバルの販売店の方が近いといった場合です。基本性能は実質同等のため、どちらのディーラーでより充実したサポートを受けられるかで選ぶのが現実的です。
こんなご家庭におすすめ!
- 毎日の保育園・幼稚園の送迎でチャイルドシートへの乗せ降ろしを少しでも楽にしたいご家庭。
- 軽自動車の維持費の安さを活かしながら、スライドドアの利便性を求めるご家庭。
- スバルの販売店でのサービスを受けながら、軽スーパーハイトワゴンに乗りたいご家庭。
- シフォン トライでアクティブなデザインと後席防水シートを活かし、アウトドアも楽しみたいご家庭。
- 家族の2台目・セカンドカーとして、日常の近距離移動専用に手頃な軽自動車を探しているご家庭。
ファミリーカーとしての総評
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| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★★★ | クラストップの室内高・ミラクルオープンドアの1,490mm開口部・両側パワースライドドアで、軽自動車最高水準の使い勝手を誇る。 |
| 安全性能 | ★★★☆☆ | スマートアシスト全車標準で基本は揃う。アイサイトは非搭載で、スバル上位モデルの安全水準には及ばない。 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★★★★ | ミラクルオープンドア×両側パワースライドドアの組み合わせはチャイルドシート乗せ降ろしで軽自動車最高水準の便利さ。 |
| 運転のしやすさ | ★★★★☆ | 軽自動車規格の小回りと高いアイポイントで日常使いに優れる。高速での余力はNAエンジン車では限られる。 |
| 維持費・コスパ | ★★★★★ | 約148万円〜の手頃な価格帯・軽自動車税・燃費約23〜25km/Lと維持費が抑えやすく、コスパは軽自動車随一。 |
総合評価
★★★★★
4.2 / 5.0点
スバル シフォンは、「ミラクルオープンドア×両側パワースライドドアによる圧倒的な乗降のしやすさ」「軽自動車最高水準の室内高と開放的な室内空間」「スマートアシスト全車標準の基本安全性」「軽自動車の手頃な維持費とコスパ」という4つの強みが揃った、子育て世代のファーストカー・セカンドカーとして非常にバランスのよい一台です。OEM車のためアイサイトは搭載されておらず、高速道路での本格的な安全支援を求めるご家庭にはスバルの上位モデルが適しています。しかし「毎日の乗せ降ろしを楽にしたい」「維持費を抑えたい」「スバル販売店でサービスを受けたい」という軽自動車ならではの価値を重視するご家庭には、シフォンはベストな選択のひとつです。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はスバル公式サイトまたは販売店でご確認ください。

