スバル ステラってどんな車?
スバルの「ステラ(STELLA)」は、ダイハツ工業からOEM供給の軽ハイトワゴンです。7代目ダイハツ「ムーヴ」が姉妹車にあたります。2025年6月12日に第4世代へフルモデルチェンジし、スバル公式ニュースリリースによると「全方位で商品力を高めた」モデルに生まれ変わりました。
新型最大のトピックは、ステラとして初めてリヤスライドドアを採用したことです。従来型(第3世代まで)はヒンジドアのみでしたが、新型では全グレードにリヤスライドドアを標準装備。G・Z・ZSグレードにはパワースライドドアも採用され、乗降性と積載性が大幅に向上しました。あわせて軽量高剛性の新プラットフォームを採用し、走行安定性・ブレーキ性能・静粛性も向上しています。
グレードはL・G・Z・ZS(ZSのみターボエンジン)の4グレードで、各グレードにFF/4WDの選択が可能です。スバル公式サイトの価格はL(FF)が約136万円から、ZS(4WD)が約205万円となっています。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,630mmの軽自動車規格、5人乗りです。
ファミリーカーとしての魅力
①初採用のリヤスライドドア(G以上はパワースライドドア)で、毎日の子どもの乗せ降ろしが格段に楽になる
新型ステラ最大のファミリー向け進化が、全グレードへのリヤスライドドア採用です。従来型ではヒンジドアのみだったため、狭い駐車場での子どもの乗せ降ろし・隣の車への接触リスク・雨の日の急いだ乗降などで不便を感じていた方にとって、スライドドアへの切り替えは日常のストレスを大きく軽減します。
G・Z・ZSグレードにはパワースライドドアが採用されており、ボタンひとつで自動開閉が可能です。アクセスキーを携帯したまま車に近づくと自動でドアが開くウェルカムオープン機能、ドアが閉まると自動で施錠するタッチ&ゴーロック機能、半ドアの位置まで閉めると自動で全閉するイージークローザー機能が搭載されており、荷物を持ったまま・子どもと手をつないだままでも後席にアクセスしやすい設計です。Z・ZSでは両側パワースライドドアが標準装備となり、助手席側・運転席側どちらからでも子どもの乗り降りをサポートできます。
②スマートアシスト全車標準・ACC・LKC搭載で、軽自動車でも充実した安全・運転支援装備が揃う
全グレードにスマートアシスト(ダイハツ工業の登録商標)が標準装備されており、衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者、昼夜対応)・車線逸脱抑制制御機能・ふらつき警報・誤発進抑制機能(前方・後方、ブレーキ制御付)などが含まれます。新型では従来型から安全機能が大幅に進化しており、夜間の歩行者検知にも対応するようになりました。
さらに全グレードに全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)とLKC(レーンキープコントロール)が標準装備され、高速道路での長距離移動や渋滞時の運転負荷を軽減します。家族での遠出・帰省での高速道路走行でドライバーの疲労を和らげる運転支援が、軽自動車として手頃な価格帯で備わっている点は評価できます。
③新プラットフォームで走行安定性・静粛性が向上、後席の家族が快適に過ごせる乗り心地
新型ステラは軽量高剛性の新プラットフォームを採用し、走行安定性・ブレーキ性能・静粛性など走りの基本性能が前型から向上しました。高張力鋼板を採用した強固なキャビン構造は衝突安全性にも貢献しており、乗員保護性能も高められています。フロントフェンダー・フードには歩行者保護を考慮した吸衝撃構造も採用されています。
後席の静粛性向上は、子どもが乗車中の快適さに直結します。また室内長が拡大されており、前後席の距離が広がって居住性が高められています。軽ハイトワゴンとして全高1,630mmの広い室内高を活かした開放的な車内は、長時間乗車でも圧迫感を感じにくい設計です。
④約136万円〜の手頃な価格と軽自動車の低い維持費、家計への負担を抑えながら利便性を手に入れる
ステラの最大の強みのひとつが、L(FF)約136万円〜という手頃な車両価格です。新型からスライドドアが全グレードに搭載されながら、価格を抑えた設定で子育て世代が手の届きやすいラインアップとなっています。
維持費面では軽自動車の恩恵が大きく、軽自動車税は年間1万800円と普通車の数分の一です。燃費もNAエンジン車でWLTCモード約24〜25km/Lと良好で、日常の近距離送迎・買い物が主体の使い方では月々の燃料費を抑えられます。車検費用・任意保険料も一般的に普通車より安く、家族の家計管理における車の維持コスト全体を抑えやすい点は長期的に大きなメリットです。
⑤スタイリッシュなハイトワゴンデザインと全12色のボディカラー、毎日乗る車だからこそデザインも大切に
新型ステラはスライドドアを採用しながらも、シフォン(スーパーハイトワゴン)よりコンパクトな全高1,630mmのスタイリッシュなハイトワゴンシルエットを実現しています。フロントグリルからヘッドランプまで連続性をもたせたワイドなフロントビュー・縦型リヤコンビネーションランプの採用により、従来の軽ワゴンらしさを超えたすっきりとした印象に仕上げられています。
新色「グレースブラウンクリスタルマイカ」や2トーンカラーを含む全12色のボディカラーが設定されており、毎日乗る車の見た目へのこだわりにも応えます。インテリアはシート・インパネ・ドアトリムをカラーコーディネートした調和のとれたデザインで、低めに配置されたディスプレイにより見晴らしの良い前方視界も確保されています。
グレードをどう選ぶ?
ステラはシンプルな4グレード構成です。
Lはエントリーグレードで、スマートアシスト・リヤスライドドア(手動)が装備されています。両側パワースライドドアやウェルカムオープン機能は非搭載のため、コストを最優先するご家庭向けです。
Gは左側パワースライドドア・右側スライドドア(手動、オプションでパワー化)・ウェルカムオープン機能・ACC・LKCが揃う主力グレードです。日常使いのバランスが最もよく、多くのご家庭に向いた選択肢です。
Zは両側パワースライドドアが標準装備となる上位グレードです。助手席側・運転席側どちらからでも自動開閉できる両側パワースライドドアは、毎日の送り迎えでフル活用できます。
ZSはZにターボエンジン(64ps)を組み合わせたトップグレードです。高速道路での余力・坂道での加速に余裕が欲しいご家庭向けです。ZSも両側パワースライドドアが標準装備です。
チャイルドシートとの相性は?
ステラの後席にはISOFIX対応チャイルドシート固定ロアアンカレッジとトップテザーアンカレッジが装備されており、ISOFIX対応チャイルドシートの正しい固定が可能です。
新型から採用されたリヤスライドドア(G以上はパワースライドドア)により、チャイルドシートへの乗せ降ろし時に駐車場の隣の車を気にせず広々とドアを開けられるようになりました。全高1,630mmのハイトワゴンボディで後席への乗り込みがしやすく、チャイルドシート設置後の頭上空間にも余裕があります。室内長の拡大により前後席の距離が広がっており、チャイルドシート設置後も前席位置に大きな制約が生じにくい設計です。
なお全高1,630mmは立体駐車場の全高制限(1,550mm)を超えているため、ご利用の駐車場の制限高を事前にご確認ください。
気になるデメリットは?
新型ステラは軽ハイトワゴンとして大きく進化しましたが、正直にお伝えする点があります。
OEM車のためスバル独自の技術が搭載されていない点は把握が必要です。アイサイト・シンメトリカルAWD・水平対向エンジンは非搭載で、安全装備はダイハツのスマートアシストベースです。スバル上位SUVのような高度運転支援・悪路走破性を期待するご家庭には向いていません。
またシフォン(スーパーハイトワゴン)と比べると室内が狭めな点も把握が必要です。全高1,630mmはシフォン(1,755mm)より約125mm低く、後席の頭上空間や開放感ではシフォン・タントの方が優れています。「荷物をとにかくたくさん積みたい」「後席をできるだけ広くしたい」という場合は、スーパーハイトワゴンのシフォンが適しています。
さらにZSのターボ以外はNAエンジン(52ps)のため、高速道路での余力は限られます。家族4人乗車での高速合流・長い登り坂では加速に時間がかかる場合があります。高速道路の長距離走行が多いご家庭はZSまたはターボモデルの選択を検討してください。
ダイハツ ムーヴとの違いは?ファミリー目線で比較
ステラの姉妹車であるダイハツ「ムーヴ」との違いを整理します。基本的なプラットフォーム・エンジン・ボディ構造・安全装備の基本は共通ですが、ブランド・デザイン・一部装備・グレード名称が異なります。
ムーヴを選ぶ理由としては、ダイハツ販売店での充実したサービス・ムーヴ固有のグレード・カラー展開などが挙げられます。ステラを選ぶ理由は、スバル販売店でのアフターサービスを受けたい・スバルブランドで軽自動車を揃えたい・スバルの販売店の方が近い・ステラのデザインが好みといった場合です。基本性能は実質同等のため、どちらのディーラーでより充実したサポートを受けられるかで選ぶのが現実的です。
こんなご家庭におすすめ!
- 子どもの保育園・幼稚園の毎日の送り迎えで、チャイルドシートへの乗せ降ろしをスライドドアで楽にしたいご家庭。
- スーパーハイトワゴン(シフォン)ほど大きくなくていいが、スライドドアの利便性は欲しいというご家庭。
- 約136万円〜の手頃な価格と軽自動車の低い維持費で、ファミリーの2台目・セカンドカーを探しているご家庭。
- スバル販売店でのサービスを受けながら、使い勝手のよい軽ハイトワゴンに乗りたいご家庭。
- スタイリッシュなハイトワゴンデザインと豊富なカラーバリエーションで、毎日乗る車の見た目にもこだわりたいご家庭。
ファミリーカーとしての総評
※表は横にスクロールできます ↔️
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 室内の広さ・使い勝手 | ★★★★☆ | 室内長拡大・全高1,630mmの広い頭上空間。シフォンのスーパーハイトには及ばないが、ハイトワゴンとして十分な使い勝手。 |
| 安全性能 | ★★★☆☆ | 進化したスマートアシスト全車標準・夜間歩行者対応・ACC・LKC。アイサイトは非搭載で、スバル上位モデルの水準には及ばない。 |
| 乗り降りのしやすさ | ★★★★☆ | 新型から初採用のリヤスライドドア(G以上パワー式)で大幅に改善。Z・ZSの両側パワースライドドアは毎日の送り迎えで特に便利。 |
| 運転のしやすさ | ★★★★☆ | 軽自動車の小回りと高いアイポイント・ACC・LKCで日常使いに優れる。NAエンジン車の高速走行余力は限られる。 |
| 維持費・コスパ | ★★★★★ | 約136万円〜の手頃な車両価格・軽自動車税・燃費約24〜25km/Lと維持コストが低く抑えやすい。 |
総合評価
★★★★★
4.0 / 5.0点
スバル ステラ新型は、「初採用のリヤスライドドア(G以上パワー式)による乗降性の大幅向上」「スマートアシスト全車標準・ACC・LKCの充実した安全運転支援」「新プラットフォームによる走行品質の向上」「約136万円〜の手頃な価格と軽自動車の低い維持費」という4つの強みが揃った、子育て世代の日常使いに向いた軽ハイトワゴンです。OEM車のためアイサイトは搭載されておらず、スーパーハイトワゴン(シフォン)よりも室内高は低めです。しかし「スライドドアで毎日の乗せ降ろしを楽にしたい」「スバル販売店でのサービスを受けながら軽自動車を維持費安く乗りたい」というご家庭には、新型ステラはしっかり応えられる一台です。
*掲載価格・スペックは2026年3月時点の情報です。詳細はスバル公式サイトまたは販売店でご確認ください。

